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ヘソは出しマスクで顔は隠す美女

 テレビでヘソ出しファッションの特集をしていた。いや、ちょっと遅いだろ。コロナ禍のときもヘソ出しの女性は多かったのでタイトルの句を作った。テレビで流行を報道したら、もうその流行は終わりかけているともいわれる。


 テレビでは、ヘソ出しのいいところを次々並べ、ヘソ出しは「いいよ」って専門家?の意見も伝えていた。猫も杓子もヘソを出しなさいと言っているようだ。
 番組では、ついでにヘソのゴマ取りの方法まで伝える。ええっ、ヘソのゴマは取ってもいいのか。「あかん」と教えられたような。
 何十年も前にもヘソ出しファッションが流行り、若い女の子はみんなヘソを出していたが、いつの間にかたれて、ヘソを出す子は減っていた。それが今また流行。ほんまにヘソを出していいのか。
 ヘソを出すこと、ゴマを取ることに対する医者の意見が聞きたい。


雷をまねて腹がけやっとさせ

 有名な江戸の古川柳。服を脱いで裸の子どもが走り回っているので、「ゴロゴロ」っと雷のマネをして、「雷様がおヘソを取るぞ」とおどし、子どもに腹巻きをさせるって句だ。お腹を冷やしたら病気になる。だからお腹だけは冷やさないようにしていた。だから腹巻きなんてものがあった。
 腹巻きも今はあまり見ない。腹巻きをしているバカボンのパパはどこへ行ったのだろうか。
 昔は子どもがよく死んだ。ちょっとした病気でころころ死んでいた。だから少しでも不安なことはさせない。お腹が冷えないように腹巻きをさせる。裸ん坊の金太郎も「金」の字がついた腹巻きをしている。お腹が冷えて亡くなったら、親としてはとりかえしがつかない。

 お腹を冷やすことについてネット検索をすると、ビオフェルミンの記事があった。
 「おなかを冷やすと便秘や下痢になりやすい」「おなかを冷やすと免疫細胞の働きが鈍くなる」とある。ビオフェルミンは神戸の長田の会社だからフムフムと読んだ。

 うーん。医者の記事はないな。
 漢方薬局の記事もあった。
「下腹部の冷え」は、生理痛、生理不順、子宮筋腫等の原因になりやすい。フムフム。

 ヘソ出しをしてお腹を冷やすと恐いんだぞ。といくら言っても、この記事を読んでるヘソ出しの女の子の姿はなかなか想像できない。
 特に、まだ子宮などの内臓が未発達の子どもは、お腹を冷やすと将来にも影響する。知らんけど。

 子どもだけで川遊びをして事故にあうというニュースがあるけど、川の恐さをいくらニュースでやっても、川遊びをする子は、そんなニュースを見ない。ニュースを見ている子は、はじめから危険な川遊びをしない。川や池の恐さは、まわりの大人が伝えなければならない。「川の深さは去年と今年はまるで違うぞ」「池は急に深くなっていて、ズボッとはまると底なし沼になっていることもあるぞ」、そんな話をしなければならない。

 ヘソ出しの女の子に対しても、まわりのおっちゃん、おばちゃんが、「ヘソ出しは恐いぞ、恐いぞ」と伝えよう。(本当に医学的に恐いかどうかは知らんけど)

 ヘソ出しだけでなく、薄着の季節になるとタトゥーをしている女の子の姿も目立つ。今はいいけど、これで子どもの授業参観に行くのだろうか。先のことを考えているのだろうか。

母の名は親父の腕にしなびて居

 じじいやばばあになってもタトゥーは残るってことが想像できているのだろうか。皮膚がしわしわになる日のことを考えているのだろうか。んっ、困ったらレーザーで消すから大丈夫。なるほど。納得。
 まあ、恐いことを知らずにいる子には、まわりのおっちゃん、おばちゃんが、一方的に「ダメ」というのではなく、「恐いぞ恐いぞ」と恐ろしさも伝えていこう。
 恐ろしさを知らずに暴走する子にとっては、大人の歯止めも必要だ。子どもに対して、子どもの未来を考える、文句言いのおっちゃん、おばちゃんになろうぜ。

 


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