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ヤクルト飲んでる人は、病気なんかやっつける!?

 noteのトレンドハッシュタグで「#ヤクルト1000」が載っていた。マツコ・デラックスがヤクルト1000を飲んで、良い睡眠がとれていると発言したそうだ。そしてヤクルトが売り切れ。なんか昔のみのもんたの番組みたい。テレビで健康食品を紹介したら翌日には店にある商品全部売り切れてしまうという現象があった。


 こう書いてからnoteのホームを見たら、もうヤクルトのヤの字もない。こういうものは日々更新で、すぐに消えてしまう。new、new、new、を求める。本屋の本のようだ。新しい本が発売されたと本屋へ行くと、少し遅れるともう本がない。次の新刊が並んでいる。そんなnew、new、new、に反発するかのように、「帰ってきたウルトラマン」ではなく「シン・ウルトラマン」が出てくる。ゴジラやエヴァも「シン」になる。帰ってきた「チキンタツタ」もある。一度消えたものが復活する。
 その点、ヤクルトは長い(飲む方の!)。うちはヤクルト400だが、ヤクルトを飲んでいるので風邪をひかないと配偶者は言っている。400だろうが1000だろうが、ヤクルトはヤクルト。普通のヤクルトもずっと続いている。なかなか消えない。
 ヤクルトは、1930年にヤクルトシロタ株が培養された。古くからある飲み物だ。戦争をはさみ(その時はちょっと消えていた)、ヤクルトはずっと生産されている。


 「ヤクルト」という名称は、「ヨーグルト」のエスペラント語読みだそうだ。ヤクルトはヨーグルトのこと。今でいう「飲むヨーグルト」だ。ヤクルトのホームページを見ると「健康コラム」もある。ヤクルトもヨーグルトも乳酸菌が腸内の働きをよくするらしい。

 ヤクルトシロタ株の「シロタ」は、ヤクルトを作った代田稔しろたみのるからきている。腸内にいる善玉菌を培養し、口から飲んで、何でも溶かす胃液の中を通り抜け、腸まで届くように強化したのが「シロタ株」。ただヨーグルトを食べるだけでなく、生きた乳酸菌が腸まで届きやすいようにしたのがヤクルトなのだ。
 こういう偉人については会社のホームページに記載されていることが多い。カップヌードルの安藤百福のようなものだ。


 けれど、世間の人はホームページのそんなページを見ることもなく、そんなページがあることも知らない。今でも研究を続けていることも知らない。

 代田稔は、腸内には善玉菌と悪玉菌があり、どっちつかずの日和見ひよりみ菌が一番多くあるという。善と悪のどっちかが強くなると、日和見は強い方の見方になる。悪が勝てば、日和見は悪の味方となり、腸内に悪があふれ、一気に体を壊してしまう。だから腸内の善玉菌を多くしなければならないと代田稔は考え、ヤクルトを作った。

 ここで当たり前のように使っている、善玉菌、悪玉菌という言葉は、江戸時代の山東京伝の作品からきている。「善玉」「悪玉」という言葉は江戸から始まった。当たり前に使う言葉が江戸由来だったのだ。 


 new、new、new、の新しいものも必要だが、古い物から学ぶのも大切だ。まさに温故知新おんこちしん。古きを学ばざれば、また同じことを繰り返し、失敗することになる。
 地球環境や核戦争に関しては、失敗は許されない。過去から学ばなければならない。
 
 

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