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羽藤ゼミ3期生の社会連携の成果 (南九州カレッジ)

流通科学大学羽藤ゼミ3期生が3年次に取り組んだ社会連携プログラム、南九州カレッジの成果がJR西日本のおでかけネットに公開されました。学生がかなり気合を入れて行った分析です。

南九州カレッジとは

参加大学生には、南九州三県において、課題テーマに沿った様々な体験実習を通じて地元の方々との交流を深めていただきます。自身と同世代の旅行の実態調査や自分自身の修学旅行の体験と中学、高校への調査をもとに、南九州三県への旅行の新たな魅力を発見していただくことを期待しています。各大学が南九州の1県に長い時間滞在することで、観光素材の新たな発見、深掘りをしていただきます。(南九州カレッジHPより)

我々の分析・提案

我々は宮崎県に協力してもらい、「インスタ映え」を軸にした旅行プランを提案しました。今回はそのなかで、マーケティング的な側面を少し紹介します。
まず、流通科学大学の学生181人へのアンケート調査の結果を分析しターゲティングを行いました。その流れは以下の通りです。

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1.ライフスタイルの抽出 (調査項目を因子分析にかける)
調査項目は以下の通り (実際はランダムに配置、リッカート尺度の4点満点)

普段の生活についてお聞きします
・SNSをよく利用している。
・スマートフォンの携帯ゲームが好き。
・どこかに行くのが好き。
・のんびりしたい。
・のんびりするのが苦手。(R)
・バイトをよくしている。
・ゆっくりとした時間を大切にする。
・よく部活・サークルに参加している。
・外出するのが好き。
・活動に積極的。
・撮った写真や動画をSNSに投稿している。
・自由に使えるお金が欲しい。
・講義は真面目に受けている方だ。
・成績はそれなりに良い方だ。
・普段からよくSNSに投稿している。
・普段からよくSNSに画像や動画を投稿している。

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因子分析は、調査項目の背景にある共通の因子を統計的に探り出す分析手法です。簡単にまとめると、複数の調査項目をより大きい分類でくくるための分析です。5教科を文系科目、理系科目といった2つに統計的に、客観的に分けるようなものです。ここでは、大学生が普段の生活で重視していることに関して20問弱で質問し、それを5つに分類できそうなことを発見しました。それぞれ、「アウトドア」「SNS」「まじめ」「のんびり」「積極的」です。

2.抽出された因子を用いてクラスター分析

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次に、先の因子分析から導出された5つの因子を用いてクラスター分析を行います。簡単にまとめれば、5つの因子をセグメンテーションの分類軸に採用し、実際に分類をしてみると消費者は4分類できそうなことがわかりました。各セグメントの因子の平均値は上記のとおりです。

3.クラスター分析の結果を解釈、そしてソーシャルメディアにアップロードする写真の種類と組み合わせてコレスポンデンス分析。解釈については今回はドラえもんのキャラクターの特徴を参考にネーミング

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クラスター分析の結果、消費者を4つに分類可能であることがわかりました。今回は4人それぞれにどんな特徴があるかを確認するため、各因子の得点の平均値を比較しました。すると、各セグメントはドラえもんのキャラクターで解釈できそうなことがわかりました。詳しくは上記スライドのとおりです。

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4つのセグメントそれぞれの消費者がどういった写真をSNSに投稿するかを調べるため、コレスポンデンス分析を行いました。各セグメントがSNSにアップロードする写真はどういった種類のものかを調査していたので、その変数を使っています。

そのなかで、我々がターゲットにしたのは旅行に欠かせないアクティビティや食べ物、風景といった写真を比較的アップロードしやすいメリハリのあるしずかちゃんタイプとリア充のスネ夫タイプの2つ。彼/彼女らにはそれぞれアクティビティをメインに楽しめるルートとグルメを存分に楽しめるルートを提案しました。当日は時間の関係で発表できませんでしたが、「インスタ映え」の根幹に関わる、どういった動機がインスタへのアップロードを促すのかといった分析も行っています。
その他色々と分析をしましたがここでは割愛

具体的な旅行プラン

以下のリンクから我々の旅行プランを確認できます。
ゼミメンバーは全員初めての宮崎でしたが、とても楽しめるリピートしたいと
思えるステキな場所でした。是非、宮崎まで足を運んでみてください。

また、マイフェバでも旅行プランが紹介されています。
こちらもぜひご覧ください。

中安ジャンプ


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