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【それぞれの道】ジュビロ磐田 山本康裕 松本山雅FCへ完全移籍

バンディエラがチームを去ることになりました。

2023年12月28日。

ジュビロ磐田の山本康裕が松本山雅FCに完全移籍することが発表されました。

2023年オフ。

1年半ぶりに選手補強が解禁されたジュビロ磐田ですが、新加入する選手がいるということは、残念ながらチームを去る選手もいます。

でも、山本康裕は、来季も残ると思ってたんですよね。

なぜかと聞かれても、明確な答えは持ち合わせないんですが、19年間ジュビロに在籍して今季限りで引退した八田直樹のように、山本康裕もジュビロのバンディエラのような存在に思っていました。

きっと、八田直樹の意思を受け継ぐのは山本康裕なんじゃないかと勝手に思っていました。ですから、来季も後輩たちにその背中を見せ、ポジション争いをするためにジュビロに残留すると考えていました。

そのため、会社の昼休み中に退団の一報に触れ、先日の大津祐樹の引退発表に匹敵するくらいの衝撃を受けました。

2023.06.07 天皇杯 vs 讃岐

それにしても、ここ最近のジュビロからの移籍発表は別れが多いのできついですね。

昨年2022年オフのジュビロ磐田は、補強はできませんでしたが、ほぼ全選手が残留しました。そのせいか、お別れに対する免疫が下がっている気がするんですよね。

八田直樹、大津祐樹、鈴木雄斗、そして今日は山本康裕とジュビロの屋台骨だった選手が去っていく2023年オフ。

寂しい限りです。

2023.08.12 vs 町田




2006年9月23日。

山本康裕は16歳10か月25日でプロデビューしました。

これは、今年17年ぶりに川合徳孟が塗り替えるまで、クラブ史上最年少出場記録でした。

2014年~2015年にアルビレックス新潟に期限付き移籍しましたが、約17年間サックスブルーのユニフォームを着続けて戦ってきた山本康裕。

私は、2019年からのジュビロサポーターなので、長きにわたる山本康裕の活躍を語り尽くせるだけの人間ではないです。

それでも、印象に残っている康裕のプレーを挙げるならば、2019年9月28日J1第27節 アウェイ大分トリニータ戦です。

2019年の前半はリーグ戦に出場していなかった山本康裕ですが、シーズン途中でフベロ監督が就任して以降、特にJ1残留争いが佳境に入った終盤からは主力メンバーとして戦いました。

その山本康裕の復活のきっかけとも言えるのがこのアウェイ大分戦。

後半21分に山本康裕が先制ゴール。

大分のPKで同点にされるも、後半アディショナルタイムに入った試合終了間際の後半51分に、またも山本康裕が劇的な勝ち越しヘディングシュートで勝利。

山本康裕による、山本康裕のための試合でした。

当時私はまだDAZNに加入していなかったので、このアウェイゲームはFM Haro!のラジオ中継に聞き耳を立てていたことを覚えています。

あまりに劇的な勝利に、自宅で叫んでしまいました。




ジュビロ退団に当たり、山本康裕はコメントを残しています。

以下、印象に残った部分の抜粋です。

もう一度このクラブを強くする、星を増やす、とこのエンブレムに誓い戦ってきましたが、三度降格を味わうなどサポーターの皆様の期待に応えることができませんでした。
僕個人としてもジュビロに貢献できなかったことの方が多く、育ててもらったことへの恩返しもできずにとても悔しく情けなく思います。
そしてなにより、23番をもっと輝かすことができなかったのが一番悔しいです。

ジュビロ磐田公式ホームページより

シャイな選手で、滅多に笑顔を見せない康裕。

それでもハートはいつもジュビロの勝利、そしてジュビロサポーターの事を思っていてくれました。

そして、ジュビロでは福西崇史さんと山本康裕のみが背負った背番号23への想い。

このコメントに康裕の全てが凝縮されています。

悔しい思いで溢れたコメントですが、2021年山本康裕はゲームキャプテンとして活躍しJ2優勝に導きました。

J2優勝のシャーレをもって満面の笑みの山本康裕。

このような経験をさせてくれた山本康裕やジュビロの選手達には感謝しています。




まだまだ老け込む年ではありません。

松本山雅FCで再び輝いて、J2昇格させるだけの力を見せつけて来て下さい。

17年間ジュビロ磐田のために戦ってくれてありがとう。

「また会いましょう。」


最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田と山本康裕のファンサポーターに歓喜が訪れることを願って。

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