2024 なでしこリーグ1部 第13節「静岡SSUボニータ vs スペランツァ大阪」超主観的振り返り
2024年6月15日。
静岡SSUボニータは、ホームヤマハスタジアムにスペランツァ大阪を迎え撃ちました。
前節のアウェイ名古屋戦では試合終了間際のラストワンプレーで逆転勝利を飾ったボニータ。その勢いでホームヤマハスタジアムでの勝利に繋げたかったところでしたが、結果は1-1のドロー決着でした。
昨年からゆめりあサッカー場だけでなく、ヤマハスタジアムとエコパスタジアムもホームとして戦っているボニータ。
しかし未だ、ヤマハスタジアムとエコパスタジアムでの勝利がありません。次節以降に持ち越しとなりました。
私はBLUE GALLPのメンバーと共にホームゴール裏で声出し応援に参加しました。
勝ち点0を1にすることができた試合を振り返ります。
前回対戦振り返り
前回対戦は、2024年4月6日。
服部緑地陸上競技場(大阪府)でのアウェイゲーム。
この試合は大阪まで遠征して応援してきました。
GK髙橋美春が今季初出場となったこの試合は「GK対決」となりました。
スペランツァ大阪のGK井上加菜美選手は、ボニータのシュートをことごとくファインセーブで防いで得点を許しません。
一方のボニータの髙橋美春は、谷口愛奈選手の強烈なミドルシュートを横っ飛びで弾き出すビッグセーブを見せつけます。
両チームとも得点には至らず、スコアレスドローに終わりました。
スターティングメンバー
静岡SSUボニータ
前節名古屋戦とスタメン及びベンチ入りメンバーは変わらず。今回も山田優衣はボランチに入ります。
前節は劇的な勝ち方をしましたので、そのまま崩さずに行こうという方針かもしれません。
スペランツァ大阪
前回対戦でボニータの前に立ちはだかったGK井上加菜美選手は今節も出場。今回こそゴールネットを揺らして欲しい。
そして櫻田彩乃選手は古巣対戦となります。
高島絢音のロングシュート
今季は立ち上がりでの失点が課題のボニータ。
しかし、今節は序盤からボニータが攻めかかります。
開始早々の1分。梅津真央のショートコーナー。三輪玲奈を介して再び梅津真央がクロスを上げますが、ヘディングで後方でクリアされます。そのクリアボールに対し、高島絢音が右脚を一閃!
ボールはものすごい勢いでゴールに向かっていきますが、惜しくもポストに弾かれました。
私たちが応援している側からは遠目になるので、やや見え難かったのですが、ボールがポストを弾いた様子が見えた瞬間は「うわあ!惜しい!」とどよめきました。
もし決まっていたら、今季ベストゴールに挙げてもいいくらいのシュート。YouTubeで何回も観てしまいました。
三輪玲奈のシュート!
続けざまの2分。白井未来が右サイドからボックス内にボールを入れ、土屋佑津季がおさめますが、相手ディフェンダーが迫ったため三輪玲奈にスライディングでボールを渡し、三輪玲奈がシュート!これは惜しくもゴールポストの隅を叩きゴールならず。
これも本当に惜しかった。
前節名古屋戦で今季初ゴールとなる同点弾を放った三輪玲奈。入っていれば2試合連続ゴールとなったので入って欲しかった。
1分の高島絢音、2分の三輪玲奈。試合開始からの怒涛の攻撃に期待が膨らみます。
スペランツァ大阪が先制
開始早々に猛攻を仕掛けたボニータでしたが、その後はやや落ち着いた展開に。
20分、南山千明選手が前線にボールを供給。左サイドの増永朱里選手がボールを受けて運びます。
ちょうど私達が応援しているゴール裏方向に攻めてくる方向なのですが、実はこの時「まずい!」と感じました。
17番の左子五月選手が、誰もマークがついてない状態で広大なスペースに走り込んできていたからです。
「ここにクロス上げられたら危ない!」
案の定、増永朱里選手は左子五月選手に向けてクロス。ややスピードの遅いボールでしたが、左子五月選手はゴールに蹴り込んでスペランツァ大阪先制。
試合開始早々に決定機をつくっていたのはボニータだっただけに、先制点を許してしまったのは非常に悔しかったですね。
しかし、ボニータはここから同点、逆転できるような得点力を上げてきています。
BLUE GALLOPは「反撃の歌」で盛り上げます。さあ反撃!
塩澤優が負傷退場
ところが、35分にアクシデントが。
スペランツァ大阪のゴールキックに対し、塩澤優と増永朱里選手が空中戦。その際にお互いの頭部が激しく衝突。両選手が倒れ込んでしまいました。
増永朱里選手はすぐに立ち上がりましたが、塩澤優は起き上がれません。担架も運び込まれましたが、ようやく起き上がりゆっくりとピッチ外に出ましたが、顔からは出血も見られこれ以上のプレー続行は不可能と判断され交代となりました。
塩澤優は昨年チームでただ一人全試合フル出場を達成。今季も開幕から三輪玲奈と共に全試合フル出場を続けていましたが、その記録はストップ。
しかし、それよりも負傷の状況が非常に心配です。顔面を強打していただけに、大事に至らないことを心から祈っています。
塩澤優にかわってピッチに入ったのはルーキー中島咲友菜。ゴールが期待できる選手。何とか盛り返して欲しい。
山田優衣のゴールで同点!
0-1のビハインドで前半を折り返したボニータ。
ハーフタイムで
渡辺彩香 → 守屋栞奈
金丸翔子 → 岩本有叶
に交代。
しかし、ボニータ、スペランツァ大阪両チームとも決め手に欠き、ゴールを割ることができません。
74分、本田美登里監督は、
梅津真央 → 山本心
のカードを切ってゴールを狙いに行きます。
時計の針は進み、試合終了も迫ってきた86分、ボニータのフリーキック。
キッカーは高島絢音。
ファーに流れてきたボールに対して、山田優衣がヘディングで上げた山なりのボールは、前回対戦で何度もシュートを防がれてしまったGK井上加菜美選手の両手をかすめて、ついにゴールネットを揺らした!同点!
前節名古屋戦のように終盤で盛り返してきたボニータ!
ゴール裏のBLUE GALLOPのメンバーと一緒に応援してくれたボニータサポーター達はハイタッチの嵐。この歓喜の瞬間があるから応援止められないですよね。
決めてくれたのが、昨年キャプテンとしてなでしこリーグ1部の苦しい戦いを引っ張ってきた山田優衣。前半途中で今季キャプテンの塩澤優が負傷退場したため、山田優衣は後半からそのキャプテンマークを引き継いで戦っていました。
塩澤優が途中交代した無念な思いと、山田優衣のキャプテンとしての意地。そんな気持ちが生んだゴールのように思いました。
次節に向けて
残りのわずかな時間で逆転するために応援にも力が入ったBLUE GALLOPとヤマハスタジアムに駆けつけてくれたボニータサポーター。しかし残念ながら追加点はならず、1-1のドロー決着となりました。
ヤマハスタジアムでの初勝利はお預け。
今度こそヤマハスタジアムで「わっしょい」をしたかっただけに悔しい結果になりました。
試合終了後の選手インタビューでは、同点ゴールを決めた山田優衣がホームで勝てなかった事に全く満足していない事を語っていました。
もちろんホームでは是が非でも勝ち点3が欲しかったので、私も満足はしていません。ただ、敗戦してもおかしく無かった試合をドローに持ち込んだ結果はポジティブに考えます。
勝ち点0を1にした試合。
勝てなくとも負けない試合に持ち込めるようになったのは、昨年よりも成長している証拠だと思います。
また、負傷退場した塩澤優ですが、試合の翌日自身のSNSで元気であることを発信してくれました。
ただ、負傷したのが顔面・頭部だっただけに無理のないように、しっかり回復して再びピッチに戻って来てくれることを願っています。
第13節を終えてボニータの順位は1つ下がって7位になりました。
しかし、4位スフィーダ世田谷FCから9位日体大SMG横浜まで勝ち点6差でひしめき合っています。次節以降切り替えてまた勝ち点を積み上げていきましょう。
次節は、6月22日(土)エコパスタジアムで14時キックオフ。愛媛FCレディースを迎え撃ちます。
今季エコパスタジアムでの最初の戦い。
前回アウェイでの戦いでは愛媛に勝利しているボニータ。
シーズンダブルに向けて応援を続けます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
静岡SSUボニータのファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
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