【それぞれの道】ジュビロ磐田・中川創 藤枝MYFCへ完全移籍
お別れが続くジュビロ磐田。
2023年12月8日。
また一人、お別れの知らせがありました。
藤枝MYFCに期限付き移籍していた中川創が、2024シーズンから藤枝MYFCに完全移籍することが発表されました。
私の勝手なイメージですが、
中川創にはそんな印象を持っていました。
いくつかエピソードを挙げたいと思います。
2020年ホーム福岡戦 緊急出場
2020年11月1日。J2リーグ第30節 ホームでのアビスパ福岡戦。
ベンチスタートだった中川創でしたが、試合開始直後に大武峻が負傷。緊急出場することになりました。
全く想定していない状況での出場だったと思うのですが、40分、遠藤保仁のフリーキックから頭で合わせて先制点!
同期で、現在VfBシュトゥットガルトで活躍する伊藤洋輝と抱き合って喜ぶ姿が懐かしい。
当時J2首位争いをしていた福岡から2-1で勝利。磐田もまだこの時は昇格の可能性を残していましたので大きな一勝でした。
緊急出場ながら勝利につながる働きを見せた中川創にはMOMもゲット。
2020年はコロナ禍初年だったので、あまりヤマハスタジアムに参戦していなかった私でしたが、この試合はゴール裏から観戦しました。
「勝利は続くよ」でチームメイトから、
という雰囲気から踊り出す中川創。やっぱり得難いキャラクターですよね。
FC琉球から帰還
2022年オフ。
J1最下位でJ2に降格が決定した磐田。
この年発覚したファビアンゴンザレスの二重契約問題で2回の選手補強を禁じられました。
更に、ディフェンスリーダーだった大井健太郎が契約満了で退団。大宮に期限付き移籍していた袴田裕太郎が大宮に完全移籍することになり、磐田に帰還しない事が決定。
CBの人材不足が否めないと思いましたが、FC琉球に育成型期限付き移籍していた中川創が磐田に帰還することが発表されました。
2022年オフは、J2でまともに戦えるのか本当に不安でした。
そんな時に、この言葉。
もちろんJ1に戻ることを意味しています。
とても勇気づけられたことを覚えてます。
たった2人のCB
2023年の序盤、磐田は負傷者が続出。
CBの森岡陸、伊藤槙人、山本義道の3人が負傷離脱。
更に、鈴木海音がU-22日本代表として欧州遠征した時期と重なった、3月29日第6節ホーム栃木SC戦は、本職のCBはリカルドグラッサと中川創のみ。
万が一の時は鹿沼直生が対応する布陣でした。
リカルドグラッサと中川創はフル出場で2-0で勝利。クリーンシートでの勝利はこのホーム栃木戦がシーズン初。
中川創の磐田への帰還が無ければ難しい試合になっていた可能性があり、非常に大きな勝利だったと思ってます。
アウェイ札幌戦での同点ゴール
2023年6月18日。ルヴァンカップGS最終節。アウェイでのコンサドーレ札幌戦。
既にGS敗退が決まっていた磐田。しかし、J1チームと戦う貴重な機会と捉えていた横内監督は「無駄な試合などひとつも無い」として勝ちに行きます。
個人的にこの試合は2023年の大好きなゲームの一つです。
点の取り合いとなったこの試合。試合終盤の81分にヒールキックで同点ゴールを決めた中川創。
同点でも冷静にボールを抱えて走っていく姿が印象的で、絶対に勝つという思いが伝わって来ます。
その直後に古川陽介の逆転ゴールで勝利を掴んだ磐田。
J1の札幌から勝利を掴んだことで、今後に自信を持つことができた試合として重要だったと思います。
2020年に磐田に来てくれた中川創。
期限付き移籍の期間もあったため、磐田でプレーした時間は多いとは言えなかったかもしれません。
でも、磐田のピンチとなるような試合で活躍してくれた姿を忘れません。
また、オフザピッチで見せるその明るいキャラクターも魅力でした。
中でも、2020年の「昆虫採集企画」が今でも大好きです。虫かごを首からぶら下げた伊藤洋輝と昆虫採集する姿は、今となっては貴重です。
退団に当たっての中川創のコメントです。
今季終盤は一緒に戦えなかったけど、前半戦での中川創の貢献が無かったらJ1昇格は掴めなかったと思います。
あの得難いキャラクターの中川創が磐田を去るのは本当に寂しいですが、藤枝MYFCで活躍することを心から願ってます。
磐田から近いし、来年藤枝の試合を観に行こうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田と中川創のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
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