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2024 J1 第1節「ジュビロ磐田 vs ヴィッセル神戸」超主観的振り返り

磐田 0-2 神戸
【得点者】

磐田:-
神戸:汰木康也(前半5分)、佐々木大樹(後半4分)

完敗。やっぱり悔しい。
J1王者に一泡吹かせてやりたかった。

2024年2月24日。

ジュビロ磐田は、2年振りのJ1での開幕戦をヤマハスタジアムで迎えました。
相手は昨年J1チャンピオンのヴィッセル神戸。

J2からの昇格組であるジュビロ磐田に対し、サッカー解説者や有識者たちは、神戸には勝てない予想をしていただけに、見返してやりたい。

そんな思いでヤマハスタジアムで観戦しましたが、残念ながらジュビロは0-2で敗戦しました。

しかし、昨年天皇杯3回戦で神戸に2-5で惨敗したジュビロの姿を観ていただけに、当時抱いた「こりゃ全く歯が立たないわ」といった印象まではありませんでした。

J1に戻って来た喜びとハイレベルなチームとの戦いを楽しみましたが、次こそ勝ち点を奪って勢いに乗りたい。

喜び、悔しさ、次への期待。

厳しい戦いを実感しつつ、ヤマハスタジアムを後にしました。

横内磐田でJ1定着するぜ!

スターティングメンバー

ジュビロ磐田

15人の新加入選手を迎えた新生ジュビロ磐田。補強禁止処分のペナルティを受けていた昨年の開幕戦以上にスタメン発表が楽しみでした。

注目のGKは川島永嗣がスタメン獲得。一方で横内監督「(三浦)龍輝も本当に昨年の今頃の状態よりもかなり良い状態でした。」と試合後に語っていましたので、長いシーズン龍輝にもきっとチャンスはあるはず。

ピッチに入る川島永嗣と三浦龍輝

驚いたのは松原后ジャーメイン良がスタメンに入った事。二人とも昨シーズンに負傷したため、今季は出遅れていたと思います。

特に松原后はシーズンオフに手術を受けたため、開幕戦出場は難しいと思ってました。ただ、鹿児島キャンプ最終日の清水エスパルスとの練習試合に出場していたことから、もしかしたら・・・という感じはしていました。いずれにせよ、よくぞ開幕に間に合わせた思います。厳しいリハビリを乗り越えてきたことは、本当にスゴイ。

負傷し手術を経て復帰した松原后
昨年の負傷離脱から復帰したジャーメイン良

新加入選手では、植村洋斗平川怜レオゴメスがスタメンを獲得。

植村洋斗は昨年特別指定選手だったので、ルヴァンカップでの出場実績はありました。また、今回は本職のボランチではなく右サイドバックで出場。

昨年をもって鈴木雄斗が湘南に移籍したため、ポイントとなるポジション。ここからの伸びしろに大いに期待したいところ。

右サイドバックで開幕スタメン 植村洋斗

ちなみに、ジュビロのルーキーの開幕戦スタメンは、2011年の小林裕紀以来13年振りだそうです。

平川怜は、昨年熊本で活躍したポジションのトップ下ではなく左サイドハーフ。トップ下にはキャプテンの山田大記がいますので、J1で複数ポジションで戦うことが示せれば大きい。また山田大記もここ数年はケガの影響でフルシーズン戦うことが難しい状況なので、万が一の場合はトップ下での起用もあり得るかもしれませんね。

山口蛍選手と対峙する平川怜

激戦ポジションのボランチは、上原力也レオゴメス。4人の新加入ブラジル国籍選手の内、唯一人スタメンを獲得。

新外国籍選手の内、スタメン獲得したのはレオゴメス

ヴィッセル神戸

昨年のJ1得点王の大迫勇也選手はもちろん、井手口陽介選手、山口蛍選手、酒井高徳選手、などなど、そうそうたる顔ぶれですね。

ジュビロは昨年J2の戦いで、J1で戦える基盤づくりをしてきました。今年は新戦力15人を加えて厳しい鹿児島キャンプを敢行。ジュビロの現在地を知るには最高の相手です。


ドゥンガさん来場

試合開始前のトークショーゲストとして、ドゥンガさんが来場。

2000年前後のジュビロ黄金期当時、私はサポーターではなかったため、リアルタイムでドゥンガさんのプレーを観たことがありません。でも知識としては「鬼軍曹」と呼ばれるくらい怒っていた選手として知ってます。

やっぱり当時の怒っていたエピソードが。

試合後には以下のコメントがメディアから報じられました。

そしてチームには、もっと自信を持ってほしい。判断、決断をもっと早くして、J1はのんびりしているとすぐにやられてしまうリーグだから、自信を持って決めて動く、プレーするということをまずはやっていってほしい

Soccer Digest Webより

横内監督も恐らく同様の指示はしていると思いますが、神戸戦を見る限りではやはり神戸の方が断然速い。この中でジュビロは戦ってやり抜いていくしかない。

再びJ2に降格してはまた出直しになってしまうので、何としても今年はJ1残留しなければなりません。


開始早々の失点

神戸戦は、前半から長い時間0-0で耐えて欲しいと願ってました。

そうなれば、いかにJ1王者の神戸とはいえ、焦りが生じてくるはず。

しかし昨年からのジュビロの悪いクセ

「開始早々の失点」

が起こってしまいます。

前半5分。初瀬亮選手のコーナーキックの競り合いからのこぼれ球に対し、汰木康也選手がボレーシュート。川島永嗣も反応しますが無情にもゴールネットを揺らしてしまいました。

試合後にハイライト動画見ましたが、川島永嗣から見てちょうど汰木康也選手とボールとが隠れるような位置関係でしたね。これが反応の遅れにつながったのかもしれません。

また、直前のコーナーキックにあわせてジュビロの選手も集中していたこともあり、汰木康也選手をフリーで打たせてしまったのが痛かった。やはりチャンスは確実に決めてきますね。

試合後の横内監督も「早い時間帯に取られたことが我々にとって痛かったと思っています。」とコメントしています。神戸を追いかける難しい試合展開を余儀なくされました。


ジャーメイン良のミドルシュート

前半34分、平川怜がボックス付近で後方にパスを送り、それをめがけてジャーメイン良が左脚を振り抜く!これが惜しくもクロスバーをかすめてゴールならず。

前半に同点に追いつければチャンスが巡って来ると思っていたので、ここでゴールにならなかったのが非常に悔しかったですね。

しかし、昨年のケガから復帰したジャーメイン良は、昨年の好調時の状態に戻ってきているのかもしれません。マテウスペイショットとポジション争いも熾烈になるでしょう。今後に期待できるプレーでした。


植村洋斗のナイスブロック

植村洋斗は鹿児島キャンプの練習試合で右サイドバックを務めていました。主戦場だったボランチからのコンバートのため、ここまで慣れない面もあったはず。

しかも昨年まで鈴木雄斗という絶対的な選手がいたので大きなポイントになるポジションでした。

しかし、植村洋斗は想像を上回るプレーを見せてくれます。対峙する汰木康也選手に対し懸命にマーク。

特にナイスプレーだったのは、42分の汰木康也選手のシュートのブロック。

よく戻ってブロックに入ってくれました。これが無ければ前半で2失点してしまう所でした。ナイスプレー!


後半開始早々の失点

後半開始から、巻き返しを願ってゴール裏のジュビロサポーターからは「反撃の歌」が。

しかし、またしても開始早々の失点が起こってしまいます。

47分、レオゴメスのパスがインターセプトされます。そこからすかさず大迫勇也選手がスルーパス。これが裏に抜け出した佐々木大樹選手に通って、川島永嗣と一対一。

「うわあああ。川島頼む!止めてくれ!」

しかしその願い空しく、ボールは川島永嗣の股を抜けてゴールへ。
さすがの川島でもあの状態防ぐのは至難の業でした。


新戦力の投入

後半からは新戦力を投入。

後半開始から、平川怜に替わってマテウスペイショットを投入。

マテウスペイショット

後半18分には、山田大記に替えて中村駿を投入。

中村駿

そして、後半35分には植村洋斗に替えて西久保駿介を投入。西久保はこの試合でJ1デビューを果たしました。

西久保駿介がJ1デビュー

マテウスペイショットには得点を期待しましたが、残念ながらゴールならず。

中村駿はプレースキッカーも務めました。昨年まで福岡でJ1を戦ってきた選手だけにその経験はジュビロにとって貴重。今後の状況によっては、スタメン出場もあり得るでしょう。

西久保駿介は、植村洋斗と共に右サイドバックを争うことに。持ち前の身体能力の高さでセットプレーでの競り合いなどで力を発揮して欲しいです。


川島永嗣の安定感

2失点という結果ではあるものの、川島永嗣はさすがの安定感を見せ、ジュビロのピンチを救いました。

特に前半8分の佐々木大樹選手の至近距離からのヘディングシュートにすかさず反応し、更に弾かずに収めたプレーはお見事。弾いていたらピンチが続いた可能性が高かっただけに、まさに1点もののプレーでした。


次節へ向けて

敗戦なのでもちろん悔しいですね。
世間の評価をひっくり返してやりたいと思っていたので。

ただ、前回2022年にJ1で戦った時ほどの悲壮感は、今のところ無いというのが今回の感想です。

神戸の方が強度、速さ、球際でのボール奪取など上回っていたと思いますが、全てにおいて成す術が無かったかというと、そうではなかったからです。

また新戦力が合流してまだ約1か月。昨年より半数のメンバーが入れ替わっているだけにまだ時間は必要なのでしょう。

ただ、今回の神戸相手に無得点で終わったことが残念。せめて1点でも得点できていたらもう少し自信をもって次節に臨めたと思います。

そんな次節は、アウェイで川崎フロンターレと対戦。J1王者の次は天皇杯王者。しかも川崎フロンターレはJリーグ開幕直前の「FUJIFILM SUPER CUP 2024」で神戸を破っています。

今年の日程は、ジュビロに対して、

「これがJ1だぞ。思い知るが良い。」

と試されているような感じがしますね。

でも遅かれ早かれ対戦する訳ですし、最初のうちにJ1最高レベルのチームと対戦して課題を出しておいた方が良いとポジティブに考えることにします。

川崎戦も厳しい戦いになりますが、決して引かずに戦って欲しいと思います。勝ち点を奪ってやりましょう!


最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。


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