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遠藤保仁がジュビロ磐田に残留。プレーが観られる喜びと若手が超えるべき壁。

2023年ジュビロ磐田の全選手の契約更新が終わりました。

ジュビロ磐田は補強できませんので、新入団選手の加入発表はありません。2022年所属及び期限付き移籍選手の去就が全てです。

新体制発表及び練習始動の前日となった1月8日、最後のリリースとなったのは遠藤保仁リカルドグラッサでした。

1.今年もヤットのプレーが観られる

遠藤保仁は、ジュビロに移籍して4年目になります。

契約更新のリリースを受けて私の心境は、

「今年もヤマハスタジアムでヤットのプレーが観られる。」

単純にこれだけで望外の喜びです。

こんなことを言うと、
「ミーハーみたいなこと言うな。」
と思われるかもしれませんね。

でも、ヤットさんのプレーは「もうただただ観たい。」と感じているので、ご容赦ください。

そう思わせたきっかけとなったは、2020年のことでした。

2.ヤットの直接FK

ヤットさんのプレーを初めて生で観たのは、2020年10月25日、ザスパクサツ群馬戦。

いや、厳密にいえば違いますね。

その前年、2019年6月15日のガンバ大阪戦をヤマハスタジアムで観戦しているので、ガンバ時代のヤットさんのプレーを観ている「はず」なんです。

ただ、この年は私自身ジュビロの試合を現地観戦し始めたばかりで、あまり相手チームの選手まで目が行き届いて無く、恥ずかしながらヤットさんのプレーまで全く印象に残ってないんですよね。


2020年の群馬戦に話を戻します。

試合前のウォーミングアップで
「うわあ、本当にジュビロに遠藤がいる!」
と思いながら写真を撮ってました。

2020.10.25 ヤマハスタジアム

ジュビロに来た当初から現在に至るまで、ウォーミングアップ時は大森晃太郎とペアを組んでるんですよね。

なんたって感激したのは、ヤットさんの代名詞とも言うべき直接フリーキック

ジュビロ移籍後初ゴールとなったのは、この試合の前半29分でした。

私はゴール裏から観てましたが、まるでゴールに吸い込まれるような美しい軌道に心底感動したことを覚えてます。

3.ほぼ戦力維持した2023ジュビロ

ヤットさんの衝撃を受けてから3年が経ちました。

この間、ジュビロはJ2優勝とJ1最下位という歓喜と落胆を経験しました。

今季は再びJ1昇格を懸けた戦いに挑むジュビロですが、J2に降格したクラブの殆どがJ1クラブに主力選手を引き抜かれるのが常です。

ジュビロが前回J2降格した2019年も主力だったアダイウトンと大南拓磨がJ1に個人残留しました。

しかし、今年はJ1に個人残留した選手はゼロ。アビスパ福岡からオファーの新聞報道があった松原后も最終的にはそのオファーは断ったそうです。

さらに、育成型期限付き移籍していた中川創、針谷岳晃、藤川虎太朗、鈴木海音が帰還します。

今回、ほぼ戦力維持できたのは、J2に降格し、更にファビアンゴンザレスの二重契約問題で制裁を受けたという「ジュビロ最大の危機」が、選手達の心境に大きく影響したのかもしれません。

ジュビロに残ってくれた選手、帰還してくれた選手には感謝です。

一方で、このようないわゆる選手の「男気」にいつまでも頼ってはいけないと思います。再びJ1で戦えるチームにならなければ、選手もいつまでもジュビロに居てくれるとは限りません。

今年2023年は何としてもJ1上位で戦う実力をつけるために、立て直しを成し遂げて欲しいです。

4.ヤットの壁を超えろ

ここで敢えて言いますが2023年は、

ヤットさんのポジションを脅かす中堅・若手の台頭

を期待したいのです。

前段でヤットさんを称賛しておきながら、矛盾しているかもしれませんね。

でも、昨年J1の戦いでジュビロの足りない所として内外から常に言われ続けていたのが

強度とスピード

でした。

サポーターズマガジンVol.144で小川大貴伊藤槙人上原力也三人の座談形式のインタビューがあるのですが、そこでもJ1とJ2の違いは強度とスピードで三人の意見は一致していました。

中堅と若手メンバーが強度とスピードを磨いて欲しいのです。次にJ1に昇格した時、強度とスピード十分な新生ジュビロを見せつけて欲しい。

ヤットさんが他の追随を許さない卓越した技術を持ってることは、言うまでもありません。それならば若手や中堅ができることを磨き、ヤットさんのポジションを脅かして欲しいのです。

ヤットさんが今年ジュビロに残ったことは、中堅・若手に立ち塞がる壁、乗り越えなければならない壁として、非常に価値ある存在だと思うのです。

5.針谷岳晃の決意

ボランチでのポジション争いは激戦です。

山本康裕上原力也鹿沼直生ドゥドゥ針谷岳晃藤原健介植村洋斗(特別指定)が対象になるでしょう。

特に今後のジュビロを引っ張っていくであろう、上原、鹿沼、針谷、藤原の4選手の台頭に期待します。

この内、育成型期限付き移籍していたギラヴァンツ北九州から3年振りに帰還する針谷岳晃は、このようなコメントを出しました。

ジュビロ磐田を応援してくださる皆様、この度ジュビロ磐田に復帰することになりました。
北九州では沢山試合に使ってもらい、沢山の経験をして、精神的にも身体的にも逞しくなって帰ってきたと思っています。厳しいポジション争いがあるのは自分でもわかってるし、そのくらいの覚悟があって帰ってきました。この2年間の成長を見せれるように、絶対に試合出て、チームのJ1昇格に沢山貢献できるように頑張ります。
ジュビロファミリーみんなで戦い、スタジアムで喜びましょう!

針谷岳晃コメント:ジュビロ磐田公式ホームページより

北九州では、ほぼスタメンレギュラーの座を掴んだ針谷。

でも北九州に残らずジュビロへ帰還するということは、ポジションは全く保証されない環境になるのです。

そんなことは百も承知で帰還を決断しています。その覚悟を示してくれた事が本当に頼もしいです。それはきっと強いジュビロを作るための礎となってくれるはずです。めちゃくちゃ期待しています。


改めて、今年もヤットさんのプレーが観られる喜びを感じてます。

そして今年もヤットさんは中堅・若手の壁になって立ち塞がるでしょうが、乗り越えて欲しいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田と遠藤保仁のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。



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