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「20歳までに海外へ」ジュビロ磐田 後藤啓介

「少しでも長く目に焼き付けておきたい。」

ヤマハスタジアムで彼のプレーが見られるのも、あと僅かなのかもしれません。

ジュビロ磐田の現役高校生ルーキー後藤啓介

2023年7月29日・30日の2日間にかけて、FOOTBALL ZONEに後藤啓介の今後のキャリアについてのインタビュー記事が掲載されました。

2023年ホーム開幕岡山戦での鮮烈な2ゴール。私はヤマハスタジアムで観戦していましたが度肝を抜かれました。

そしてゴール裏のサポーターを煽る姿。私を含め多くのジュビロサポーターの心を鷲掴みにしました。


私が初めて後藤啓介の名前を知ったのは2年前の2021年の鹿児島キャンプ。当時まだ卒業間際の中学3年生だった後藤啓介は、清水エスパルスとの練習試合でジュビロでただ一人ゴールを決めました。

「あの42番はだれなんだ!」

当時SNSでもかなり話題になったと記憶しています。

あれから2年。

飛び級の高校三年生でトップチームに昇格。

2023年7月30日時点で、チーム得点ランキングも5得点で3位タイ。ジャーメイン良ファビアンゴンザレスなどと堂々とFWのポジション争いを繰り広げています。

しかし、後藤啓介はもっと早くデビューすることを想定していました。

「16歳の時に天皇杯、ルヴァンカップ、Jリーグ。どれでもいいので、出ている予定」

FOOTBALL ZONEより

と語っています。

後藤啓介が16歳の年は、エスパルスの練習試合でゴールを決めた2021年。

この年のジュビロは、J2だったためルヴァンカップの出場権がありませんでした。また、天皇杯は当時U-18の藤原健介は出場しましたが、残念ながら後藤啓介がベンチ入りすることはありませんでした。

この年2021年はJ2優勝を果たしたジュビロでしたが、ベテラン選手中心の固定メンバーで戦い抜けました。そのため前年の2020年にトップチームに加入した鈴木海音、清田奈央弥、三木直土、吉長真優などの若手選手は、殆どリーグ戦に出場できませんでした。従い、当時まだ16歳の後藤啓介にチャンスが回ってくるのは難しい状況だったのかもしれません。

今思うと、もし2021年の天皇杯で藤原健介と共に後藤啓介が出場していたら、ジュビロの歴史も少し変わっていたかも、なんて想像してしまいます。


今後のキャリアについて、

「20歳までに海外に行く」

FOOTBALL ZONEより

と明言しています。

今年後藤啓介は18歳。
あと2年以内で海外に行くキャリアプランを立てています。

あの久保建英選手は18歳で海外に移籍していますし、早すぎるということは無いのでしょう。そしてジュビロユース先輩である伊藤洋輝が2021年にドイツに渡ったことも大きな刺激なっています。

20歳までに海外に行くというのは、今後の大会スケジュールを考えたらもっともな目標なのです。

・2024年:パリ五輪
・2025年:20歳で海外移籍
・2026年:北中米ワールドカップ

後藤啓介は直近のパリ五輪と北中米ワールドカップ出場を視野に入れています。そのためには、2025年に海外で活躍することが大きなポイントになることは間違いありません。

そして、ジュビロ磐田にとって、そして後藤啓介のキャリアにとって、今年2023年にJ1復帰を決めることは、絶対に成し遂げなければならない目標だと思います。

直近のパリ五輪出場を決めるにはやはりJ1で結果を残したい。これは同じくパリ五輪出場を目指している鈴木海音にとっても同じです。

ジュビロのJ1復帰に対し後藤啓介のコメントです。

「10ゴールは取りたいですけど、自分が10点取るよりもスクールの時からお世話になっているこのクラブがJ1に昇格するほうが大事なので。別に点で貢献できなくても、守備の部分で走って戻ったりすることもそうですし、準備の部分で助けることも貢献だと思うので、いろんな部分で貢献できるような選手になりたいと思います」

FOOTBALL ZONEより


泣ける。


自分の得点目標よりも、まずは幼い時から育ててくれたジュビロがJ1復帰を果たすこと。そのために貢献することを口にしています。


後藤啓介のプレーをヤマハスタジアムで見られるのも、早ければあと2年、いや、もっと早く海外からオファーが届いて海外に渡るかもしれません。

海外で活躍し、いずれはSAMURAI BLUEのユニフォームを纏ってワールドカップに出場する後藤啓介の姿が見たい。

でもその前に、サックスブルーのユニフォームを着てヤマハスタジアムの大歓声の中で戦う後藤啓介の姿を少しでも長く目に焼き付けておきたい。

今年J1復帰を決めてヤマハスタジアムで歓喜を共にしたい。

そんな気持ちを強くさせたインタビューでした。


最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。






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