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何も言えなくて・・・夏

最近さむい。

やっと秋を感じられる季節になったか~と思ったけど、いや誰がここまで寒くしろゆうたねん。これじゃエモい顔して月見バーガー食えねえよ。

今年も夏の終わりから冬の訪れまであっという間に過ぎていくんだろうな。

このあっという間が毎年もったいないと思い、毎年なんとかしてこの夏とも秋とも言えない稀少な時間を大事にしたくて、毎年同じ感情を抱いて毎年同じ曲を聴いている。

例えば「若者のすべて」とか。

あの曲はサマーヌードというドラマをみて初めて知ったものだけど、それから毎年聞いてる。

あとは、Flowerの「太陽と向日葵」も。あの曲は私の青春時代を支えてくれた曲。毎年聞いてる。

他にもこの季節になると毎年必ず聞く曲はいくつかあるけど、やっぱりしっくりくるのが、JAYWALKの「何も言えなくて・・・夏」なんだよな。

私が生まれる7年前の曲だし、令和の今じゃ懐メロ枠なんだけど、なんだろうなんて言うんだろうね、この曲聞くとほんとに何も言えないんだよね(笑)

いいわ~とか、好きだわ~くらいの単調な言葉でしか感情を現わせないというか、心に大きな穴があく感覚になる。射抜かれるっていうのかな~わかんないけど。

私にとって、音楽は季節と心と共に存在する芸術だ。

曲を初めて耳にした日に、私がどの季節にどんな環境にいて、どんなことを想って、どんなふうに世界を見ていたか。そういうことがドラマの「前回までのあらすじ」みたいにワーーーッと蘇ってくる。

「若者たちのすべて」を初めてちゃんと聴いた高1の夏休みは、これからの進路と家族や友達との関係、そういうことから逃げ出していた弱い私だったな~とか。

忘れてしまいたいこと、忘れちゃいけないこと、全部思い出す。

時にやっかいで、ありがたくもある存在。

今年の夏も色々あった。なくてよかったことも含めて、色々あった。

大好きな人がこの世界を去ってしまったり、なんだかうまくいかない人間関係をどうすることもできなかったり、そんな中で幸福を見つけて前を向くことができたり。

そんな思い出を上書きして、プレイリストを開くことにする。

ちなみに、そのプレイリストの名前「秋が近づいてアゲ⤴」だから。

感傷に浸りつつ、黄昏れつつ、それでも心意気はアゲ⤴だから。

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