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手のひらの 唇の脇の 手の甲の

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連載小説『手のひらの 唇の脇の 手の甲の』をまとめています。(全11話)
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#波の合成

『手のひらの 唇の脇の 手の甲の』(最終話)

『手のひらの 唇の脇の 手の甲の』(最終話)

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(前のお話)

 昨日の夜もきちんとベッドの上で寝たはずだったのだが、横になると久しぶりに布団で眠れるのだ、という感覚になった。
 隣に京佳さんがいるという状況は変わらないはずなのに、睡魔が強烈に襲ってきたことを覚えている。そのまま、僕は何もせずに朝を迎えた。
「おはよう。ごめん、僕の職場まで通勤にどれくらい掛かるか分からないから、早く起きすぎた」
「んーん。昨日寝るの早かった

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