Kanazu Tomoyuki

金津朋幸 Kanazu Tomoyuki1979年 三重県生まれ https://ww…

Kanazu Tomoyuki

金津朋幸 Kanazu Tomoyuki1979年 三重県生まれ https://www.kanazu.com/

最近の記事

音楽と資産

今年も確定申告の時期がやってまいりました。 「確定申告」と「音楽家」 これほどに距離感がある言葉も中々にないのでは、というのが「音楽家」、そして「お金の扱い方」に対する世間一般の認識ではないかと思います。 このポストの目的は音楽家の節税対策について、などではもちろんなく、音楽と資産について自分の考えをまとめることです。もし、もっと実利的な情報を求めている方がいらっしゃったら、少し検索するだけで分かりやすく有益な情報が得られるかと思います。(今、検索したところ以前に藝大でも確

    • 戻らないということ

      年に3~4回は更新できればいいなと思って始めたnoteだが、前回の更新から3年以上の間が空いてしまった。 3年空いたからには、それはもう寺田寅彦のエッセイの如く機知に富み、創刊当初の日本版WIREDのように新鮮な情報に溢れ、奥入瀬の清流の如く淀みない文章を書くべきなのだろうが、そんなことを言っているとまた1年後、2年後、あるいは一生涯書けなくなってしまうので、今年の元日のうちにこの文章を書き終えてしまいたい。 2023年の年末は数年ぶりに大学生の頃の友人に会いに京都に行って

      • 2020年と新しい作品について

        年の瀬を迎え、一年について総括する時期になってきた。10代、20代の頃は一年の中で飽きない程度にドラマティックな出来事があったからだろうか、別に総括なんて必要なかった。特に中学、高校では部活動もあれば、受験もあるし、淡い恋愛だってあっただろう。(あっただろうというのは、多くの男性同様に思春期のことはまぁあまり思い出したくない、ということなのだけれど) 30代も転居、転職、家庭環境の変化など、それなりに大きな出来事があり、今振り返ってみても象徴的な出来事をいくつも思い出すこと

        • 2019年とグリーグの小屋

          大晦日の今日は、例年通りに蕎麦を食べてから銭湯へ。帰り道でこれまた例年通りに本屋で葛西薫氏がデザインしたAndo Galleryのカレンダーを買い、花屋で千両を一枝だけ買って帰宅。年の瀬の暮れなずむ時間を静かに過ごしている。 今年は5月から新しいアルバムを作り始め、10月に40歳になった。11月からは1ヶ月をUKのケンブリッジで過ごし、12月の半分以上をノルウェー、スウェーデン、オランダ、フランス、ロンドンで過ごしていた。 暑い時期には暑い土地に、寒い時期に寒い土地に行く

          玉成戯院録音室

          玉成戯院録音室は台湾の台北市松山区にあるレコーディングスタジオである。かつては映画館として営業していたが、2012年の水害により閉館。その後、2017年にアメリカ人のサウンド・エンジニアであるAndy Bakerがスタジオとして改装し、今では台湾を代表するアーティストたちがこのスタジオで録音した作品をリリースしている。 最近では"CINEMA SESSIONS"の名のもと、You Tubeで台湾のアーティストたちのスタジオライブを配信しており、台湾のミュージック・シーンの発

          玉成戯院録音室

          Thought of the day

          「ある日の考え」 ロンドンの地下鉄の駅には改札付近にThought of the dayというホワイトボードが置かれている。書かれている内容はと言えば以下のような訓示的なものから、機知に溢れるものまで様々である。 Never regret a day in your life, good days give happiness, bad days give experience, worst days give lessons, and best days give m

          Thought of the day