【台湾珈琲を楽しむ】阿里山コーヒー農園体験記vol.5-コーヒーは果物
台湾での農園体験のお話です。
今回で第5弾…
コーヒーはフルーツ・果物
って皆さん知ってましたか?
コーヒー豆は豆ではなく種子
私たちの住む日本ではほぼ見られる事のないコーヒーの木。コーヒーは沢山飲むのですがその生態はよく知らないのが現状です。
コーヒー豆というから豆科の植物と思う方もいたり。
でもコーヒーって、植物の実の種の部分なんです。
一粒の実の中に、種が向かい合って2粒。
煎すると茶色くなるのですが、その前はコーヒー生豆と呼ばれます。
コーヒーの実がなるまでがまた長い道のりなのですが…
コーヒーノキからコーヒーの実がなるまで
アカネ科コフィア続の常緑樹。アカネ科の植物の種子を播いて作られます。
コーヒーノキは寒さにとっても弱く熱帯から亜熱帯の生産国のコーヒー農園で栽培されています。
そんな適正な気候の産地では、順調に育って種を植えてから約3年で実をつけるようになります。その後、年に1回、または数回白い花を咲かせ、赤いサクランボのような実をつけます。
その見た目から、コーヒーチェリー または コーヒーベリーと言われています。
コーヒーの実からコーヒー豆になるまで
真っ赤に熟したコーヒーの実
コーヒーチェリーと言われるコーヒーの実の中を早速見て見ましょう。
1粒採り
皮をむきました。
真ん丸の種が2粒向き合うように入っています。
果肉はうっすらと
種子は、輸送に耐えれるようにぬるぬるを除去し乾燥させます。
固い皮、パーチメントに覆われています。
このパーチメントを脱穀すると、焙煎する前の生豆になります。
この生豆を焙煎すると化学変化で大きくなり茶色く変化します。何度見ても不思議なくらい変化しますね。( *´艸`)
コーヒーはフルーツ・食べてみよう!
農園内にひと際大きなコーヒーノキがありました。
樹齢8年約10㍍まで育ったコーヒーノキ。
真っ赤に熟れた果実を発見。
コーヒーチェリーです。
コーヒーはフルーツ、早速食べて見ましょうとみんなで初体験。
ほとんどが種子でうっすら実があります。甘酸っぱい果実。
実を食べて種を外に捨てるとそこから新たにコーヒーの苗で出てくるのだとか。(笑)もったいないから植えて増やしたいですね。
ちなみにこちらは、コスタリカのティピカ種だそう。
ゲイシャも食べて見たいな・・( ´艸`)
台湾のコーヒーの木は、みんな背が低い
先ほどの大きなコーヒーの木は別として、台湾ではコーヒーの木を低く育てているそうです。その理由は、台風の通り道である事から。
毎年来る台風に耐えれるよう低くするのですね。
生育エリアは、1200~1400㍍の標高で熱帯気候。
年間の平均気温が高く、寒暖差がある場所であり、山でも雪が降らない場所。こちらの農園では、世界各国からこのように沢山の品種を育てて検証しています。約30種類もの品種を育て収穫されたコーヒーから味の良いものを選んでいます。オリジナルで掛け合わせた品種も率先的に開発しています。
収穫したチェリーは、完熟豆を選定し手摘みで丁寧に行っています。
土壌管理は、すべてアプリ管理でデータ化。携帯で24時間見る事が出来ます。天気、湿度、水分量、風速、風向きなど。
台湾コーヒーは、生産量はわずかなもののきちんと管理されているとわかります。近年ゲイシャ種やSLシリーズが台湾で多いのは味が美味しいからという事です。ただ、他国に比べ価格が高すぎるという問題が難点というのをプリンスも理解し今後の課題とおっしゃっていました。
盛りだくさんの農園見学、とてもありがたいものでした。
今回のツアー、一般の方も多く参加されていました。
1杯のコーヒーにこれだけのストーリーがあると知るのはいい経験でした。
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