ネパールで40℃超の熱が出た。原因は恐ろしいアレだった
もう随分前のことになるが、
仕事でネパールに居たことがあった
一年の任期で日本語学校で教鞭を取っていたのだ
そこで今でも、というかもう絶対に忘れられない経験をした
身体が生きたまま腐っていったのである
そもそもの始まりは、わたしはひび割れになりやすい体質で、よく指の関節やかかとが大きくひび割れたりしている
そしてネパールはご存知の通り(今はわからないけど)市街の衛生状態は決して良いとは言えない
人々は平気で道にゴミを捨てるので、道にゴミが散乱しているし、
それを野良牛がハムハムしているし、もちろん野良犬だらけでそうなると当然野良牛や野良犬のフンや何やらもあちこちにある
そもそも人々の意識が正直日本とは違うのだ(何度も言うけど随分前の話で、今は違うかも)
そしてまあわたし含め人々はよほど寒い時期以外は基本的に裸足、そしてサンダルばきであった
おそらくだと思うが、今思えばそういった足の小さな怪我またはひび割れなどからバイキンが入ったのであろう
ある日、信じられないほどの高熱が出た
現地では華氏表示で、何℃なのか把握できなかったので、摂氏に変換してもらうと40℃を越えていた
今では足の痛みが先だったか熱が先だったかも忘れてしまったが、さらにとにかく足の先(指)が痛くて歩けなくなってしまった
とはいえ、毎日授業はある
学校に出勤しなくてはいけない
住まいから学校までの、日本と違って舗装もされていない荒れた坂道、いつもは15分くらいで通っていた道を、3倍くらいの時間をかけて歩いた
その頃には普段履いていたサンダルも痛くて履けなくなっており、男物のものすごいダブダブのサンダルを履いていた写真が今も残っている
流石におかしいと思い病院に行くと、「infection(感染症)」と言われた
何の感染かと思いきや、これがなんと『バクテリア』だったのだ
バクテリア、って…ゴミとかにいるやつ???
菌からゴミ認定されたってこと…?!?
医者からは、
服薬、塗り薬、そして毎日清潔な水で洗浄することという指示がでた
これがもう地獄
足の指の間を洗おうとして足の指を開くと、
信じがたいことに、
糸を引いた
それはまるで納豆みたいに
そしてやはりというか、すごい腐臭を放っていた
あの痛みはとてもじゃないが忘れられない
しかしどんなに痛くともやらなければどんどん身体は腐っていくばかり
菌にゴミ呼ばわりされた屈辱と猛烈な激痛に耐えながら治療を続け、わたしは完治した
それにしても、後にも先にも、身体が糸を引いていたのを見たのはあれが最初で最期であろう…
ネパールでは他にも高熱にうなされて幻聴(私は今でも幻聴ではなかったと言いきりたい)を聞いたりしたのだが、その話はまたいずれ。
【追記】
さっき気になってふと調べたら、バクテリア感染症、死に至ることも多いらしい…!
ドクターからあの時「もう少し遅かったら危なかった」的な事を言われたんだけど、ネパール語だったので自分の語彙に確信が持てず、流し聞きしてたけど…今になってゾゾゾ
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