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【エッセイ】9年、続いた恋
少し前、9年続いた恋が終わりました。
相手は自分と同じゲイですが、片想い。
告白もせず、自分の心の中でひっそりと終わっていった恋。
決して美しいだけの恋ではなく、性欲も感じていましたし、ドロドロした恋情も抱えていました。
そして、辛いときはとことん辛かった。
ところが、全体的に、穏やかな恋だったとも言えます。
恋愛の苦しみをたびたびノートにつづり、吐き出したのは、自分の気持ちの整理になりました。
文章を書いている内に、少しはポジティブな気持ちになり、楽になるのです。
恋愛以外の悩みやモヤモヤも、文章にすると、少しは気分転換になります。
ここまで深く学べるのは、恋愛ならでは、かもしれません。
苦しみがあればあるほど、自分を深く見つめることになる。
今、相手には感謝しています。
自分を成長させ、苦しみだけでなく、恋する喜びも与えてくれたので。
成長には痛みが伴うけれど、それを越えたとき、喜びも得られるような気がします。
しばらく会えないまま、恋が終わったので、できれば相手の顔をもう一度、見たかったというのはあります。
今後、再会する可能性はゼロではありませんが、恋が復活するかは分かりません。
このように一見「きれいな」想いの裏には、未練や後悔もあり、好きな人の存在は苦しいものですが、たぶん深い仲にならなかったから、「きれいな」ままで済んだのでしょう。
本当は、もっと深く相手に関わりたいのですが、なかなか恋がうまく行かないのです。
相手がどこかで幸福でいることを願っています。
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