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【エッセイ】自分を癒している最中

僕には、対人恐怖があり、現在、それを癒している最中です。
今は、働ける状態ではないので、働いていません。
だいぶラクになってきましたが、一時期は外出するのさえ苦痛でした。

ドクターに勧められたウォーキングをきっかけに、外出がだんだん増えてきました。
意外とあっさり外出できるようになったので、僕はまだ、対人恐怖が軽い方だったのかもしれません。
それでも、今、なかなか越えられない壁を感じていて、焦りを感じ始めています。

いずれは、就労に向けて動き出したいので、対人恐怖がもっと治ってほしいと思います。
今のままでは、洋服も店で買えないので、ネットで買うしかないし、行きたい場所があっても、行けない状態です。
たとえば、電車に乗ったり、駅に近づくのさえ苦痛です。
人の多い場所も苦手で、やはり近づくことができません。

以前、働いていたときは、対人恐怖はなく、人の多い新宿に行くことだって可能でした。
今から、それくらい回復するかは、まだ分かりません。
あまり悲観せず、回復を待ちたいと考えています。

対人恐怖には、きっかけがあり、侮辱的な言葉を言われたり、笑われた気がして、それが積もり積もって、病んでいきました。
些細なことを思いつめすぎたというのもあるでしょう。
今後は、何か嫌な出来事があったとしても、上手に気持ちの切り替えをする努力をしたいです。
それは、けっこう僕には難しいのですが、だんだんうまくなってきた気がします。

対人恐怖にならなければ、もっと生きやすかったはずです。
けれど、苦しいからこそ、学びも深かった気がします。
言われて嫌な言葉に敏感になったので、自分はそれを言わないように気をつけたり、人生哲学も深くなりました。
人生哲学といっても、それほど難しいものではなく、人間の心を深く見つめる考え方と言うのでしょうか。
どうして人は生きるのか、とか、なぜ恋をするのか、ということまで、深く考えるようになり、結果、悩み方が上手になったというか、悩む時間が少なくなりました。
年齢のせいもあるのでしょうが、対人恐怖によってそうなっのだと思います。

このように、学んで得たものだけを胸に刻んで、新たな一歩を踏み出したいです。
自分は万能の存在ではないけれど、何かできることがあると信じて。

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