【エッセイ】最近の小説の取り組み方

長年、小説のネタで思いつくのは、戦いや暴力の表現が出てくるものばかり。
戦いをリアルに表現するのは、それはそれで難しいものですが、どこか血なまぐさい気分になってくる。
それに自分自身イヤになり、バトルが出てこない物語を書こうと思いはじめました。

ところが、それも案外難しく、創作のスピードはかなり遅い。

理由の一つは、目がひどく疲れやすくなったこと。

もう一つが、どうやって文章や小説を書くか、その方法や手法にこだわりだし、縛りが出てきて書けなくなること。

さらに、小説を書こうとしても、頭の中が真っ白になって何も書けなくなること。
この三つです。

最後の理由は、たぶんアウトプットだけやろうとしているからなのです。
インプット、つまり読書などで、情報を脳に仕入れる作業が欠かせない。
執筆する前に、脳を温めるみたいな作業は必要不可欠だと学びました。

体と心、脳は、けっこう正直だから、何かが間違っていると誤作動を起こすようです。
書けたはずの小説も、いつのまにか書けなくなってくる。
それは、案外、大切なサインなのかもしれません。

小説の文章には、鏡のように自分の内面が映し出されます。
小説にどういうやり方で取り組んでいるかも、内面の表れ。
ある時期、書かないでいることも、それはそれでいいと思います。
無理してまで書こうとしないことを、僕は重要視しています。

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