【エッセイ】十年以上、夢日記をつけています
たまに、おもしろい夢を見る。
例えば、セクシーな男が登場するような眼福モノの夢(その美しさはしばらくしたら具体的には思い出せなくなる)。
あるときは、RPGのゲームやファンタジー小説のごとく冒険を夢の中でしていたり、宇宙に抱かれるかのような神秘的な夢も見る。
その中でも、秀逸な夢は、忘れないうちにノートにメモしている。
夜中に目が覚めて、ノートを開き、夢中でメモするのは、ある意味、奇妙な習慣かもしれない。
眠気がそこで覚めることはなく、メモが終わったら、また眠りにつく。
この夢日記をつける行為は、もう十年以上、続けている。
ノートに書いた夢が、小説に化けることもあるから、夢日記は、やめられない。
睡眠中に見る夢は、私のアイディアの源泉の一つだ。
しかし、けっこう高い確率で、ひどい悪夢も見る。
恐ろしい人物に傷つけられる夢、グロテスクな夢、不快な感覚に悩まされる夢……。
いい夢同様、悪い夢も、多種多様だ。
悪夢は、ノートに記録しないようにしている。
睡眠は、私にとって、完全な休息とも言えない。
毎晩、ごちゃごちゃと色々な夢を見るので、眠れば眠るほどかえって疲れることもあるのだ。
いい夢だけだったら、どんなにいいか。
いつまた、いい夢を見るかは予想できない。
今夜、見られる可能性だってある。
それは、私のちょっとした楽しみだったりする。
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