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短歌の群れ

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短歌を、思いついたまま
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#夏祭り

祭りに行くまで

祭りに行くまで

熱量は静かに増して
お祭りへ向かうバスの車内の沈黙

ペディキュアの剥げた部分はどこにいった
黒い靴下で隠す

君のうなじに欲情しても
この人のうなじは嫌悪感

クーラーの効いた図書館で
今日もじろじろ見てくるおじさんがいる

お祭りに行きませんかと僕は言う
行きたくないと君は答える

カシスパインに浮く氷のような
一年ぶりに聞く単語「くらげ」

//編集できるように、これまでの短歌をまとめました

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