離島住まいのJKビジネス
私の生い立ちには、少しだけ人と違うところがある。
大阪で生まれ育ち、小学校6年生(2004年頃)から高校卒業までの7年間、鹿児島県の奄美群島の徳之島というところで育った。
鹿児島より沖縄に近い、さとうきび畑と闘牛が有名な小さな島だ。
パシャっと撮った写真が綺麗すぎて、カメラマンになろうかしら…と血迷いそうなほど景色がいい島に、親の仕事の都合で家族5人全員で移住した。
育ちは徳之島というと、学校は船で通ってた?とか、自給自足?とか、テレビの影響なのかそんなことばかり聞かれるが、人口は2万人ほどいるし、高校は2校もあるし、コンビニだって3つある。(当時はエブリワンという名前のコンビニだった。今はファミリーマートらしい。)
あのデパートじゃない大丸という大きなスーパーだってあるし、あの牛丼チェーンじゃないよく似た牛丼屋さんもある。(やばい)
マクドナルドなどのファストフード店は一切ない。
そんな島で暮らしていた7年間。
島時代の話したいエピソードはたくさんあるが、まずは女子高生時代のお金稼ぎの話から。(JK、お金、ってみんなが好きそうなパワーワードを並べてみた)
当時、卓球部だった私は練習に勤しみ、生徒会では文化祭実行委員長(ただの祭り好き)。
そしてエブリワンでバイトをしてお小遣いを稼ぎ、ペットのグッピー(魚)の餌代と、中2から始めたギターのピックやエフェクター代を稼いでいた。
エブリワンでは当時時給¥600。
他は、畑でジャガイモを拾うバイト。朝から暗くなるまでで¥5000程度。
あと徳之島ならではの稼ぎ方は、ハブ蛇の生捕りを役場に持っていくと¥5000。
乱獲でハブ価は暴落し、後に¥3000になった。
私がやったことあるのは、カミキリムシの捕獲。1匹¥50。
タンカンという島名物の柑橘を食い荒らすため害虫扱いで、それが一番コスパが良かった。
愛車のリトルカブで知り合いの畑に行って入り浸り、カミキリムシを捕まえる日々。
そんな日々を自分と友達が過ごしているのをみて、ずっと違和感を感じていた。
「これはもっとどうにかならんのか?!」
「何でこんなに働いてるのにお金がないんだ!」
私の強みを考えた。
当時、島にはバンドマンがおらず、高校生バンドは男メンバー構成の4組ほど。それもなぜか全てモンパチのコピーバンド。
そこで私がメンバーを集めて、当時組んでいた島唯一のガールズバンド「GREEN LABEL」で稼ごう!と独断。
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