ゆるゆる肉なしライフと「選ぶ」こと
この一年くらい、ほとんどお肉を食べなくなっています。
決意してやめたわけではなく、六年くらい前にチェンマイに行き始めてから徐々に食べる量が減っていって、フェードアウトしている感じです。
タイはもともと仏教国なので精進料理も馴染みがあるし、チェンマイは特にボディーワークやヨガをやる人が多く訪れることもあって、ベジタリアンやヴィーガンのメニューのあるレストランも多いのです。
加えて、チェンマイで会う友だちもヴィーガンやベジタリアン、お肉を食べない人が多かったので、一緒に行動するうちに自然にあまりお肉をがっつり食べない生活になっていることがほとんどでした。
でも、数ヶ月チェンマイで過ごしてから日本に帰ってくると、お肉を食べないと選択肢が少ないので面倒くさくなって、なんとなく、また肉食にもどる、というのがいつものパターンだったのですが、前回の冬にチェンマイに行って同じようにお肉を食べなくなった時に、あ、なんかもういいかも…と、思ったのです。
これまでは、その時いる環境に合わせて適当に食べたり食べなかったりしてきたけれど、もうちょっと「食べない」の方を選ぶようにしていこうかな、と。
ちょうど、帰国して割とすぐに外出が激減して自炊がぐんと増え、食材も選びやすくなったこともあり、そのまま、ほぼお肉を食べない生活を送っています。
魚介がOKなら、日本でもテイクアウトや外食もだいたい何かしら食べられることもわかりました。(厳密なヴィーガンで出汁もダメだったりすると、だいぶ大変なんですよね)
つくってもらったご飯で出たり、外食する時にはちょこっと食べることもあったし、チキンスープや鶏ガラは気にしないというゆるゆる肉なしライフ。
それでも日々、特に意識せずに食べていた時に比べたら、摂取量は激減しました。そう考えると、昔はお肉をたくさん食べていたんだなあと思います。
そんな中、先日、ひさーしぶりに結構しっかりお肉が入った料理を食べました。
テイクアウトしてきたお惣菜の具を魚だと思いこんでいたら、お肉だったのです。(いい加減)
帰宅して開けてびっくり、どうしようかな…と一瞬、迷ったのですが、入っている量はそんなに多くないし、ここのお店のご飯が美味しいのは知っているし、まあ、これも何かの縁だと思って食べてみることにしました。
たまたま貧血っぽかったので、タンパク質がっつりでいいかなと思ったりもして。
食べてすぐは気分が悪くなったり胃もたれがするとかも特になく、貧血でふわふわしていたのもちょっと落ち着いたかも(お肉ってどっしり地に足をつけさせてくれる感じがします)という感じで、味もやっぱり美味しかったし、うん、よかったよかった、これからはたまにお肉もいいかもね。外食の時も選びやすいし!なんて思っていました。
が、次の日になったら、お腹の調子があんまりよくない。なんとなく鈍い重みがあって、ご飯を食べると腸がぐるぐるしているし、顔には普段にない吹き出物がぶちぶちと。
これは明らかに、体がびっくりしている感じ。
なるほど。やっぱり今は私の体にはお肉はあんまり必要はないんだなあ、と、改めて感じました。
たしかに前から、お肉を食べていない方が全体的に軽い感じがしていたのは事実だし、花粉症とかアレルギーの症状もあまり出ないのですよね。
別に食べられないわけじゃないので、これからも状況によって機会があれば食べることもあるだろうし、この先、また体の状態とともに変わるかもしれないけれど、とりあえず、しばらくはまたゆるゆる肉なし生活を続けていこうと思います。
そして、お肉でも、乳製品でも、お酒でも、なんでも、大事なのってそれを摂取するかしないか(とか、するかしないか)よりも、それによって自分の心身にどういう反応や変化が起こるのかを感じることなんだろうなと思うのです。
体にいいとか悪いとか、こういう悪影響や効果があるからとか、知識に基づいて決めるより、自分の反応をしっかり感じてみる。そうしたら、おのずとどうしたいかがあらわれてくる。そうやってした選択には、無理がないように思います。
それから、アレルギーのような強い反応が出るとか、全然食べたくない飲みたくないとはっきりわかっている場合は別だけれど、可能なら、かっちり「決めて」しまわないで、選ぶ余地を残しておくのもいいんじゃないかと思います。
白黒はっきりでイエスかノーにしていると、ノーを避けようとしてがんばるのがストレスになってしまうこともあるから。
どうしてもはっきりしたいこと以外は、ある程度ふんわりとスペースを持って選択をする、それをこまめにし続けていく、その自由を自分に与えておく方が、生きるのが楽になるような気がします。
そうやって選択を続けていって、あとから見たら、結局ははっきりした決断になっていたね、なんてことも結構ありそうだし、それでいいんじゃないかな、と思うのです。
次の日は軽いものが食べたくなって、フルーツをもりもり食べました。
イチゴが美味しい季節!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?