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オンラインお料理教室


パリはロックダウン。
家にひたすらこもって
料理やお菓子作りに励む。
(それしかやることがない)

そんな矢先、
日本にいる友人から
「オンライン料理教室をやってほしい!」
と声をかけてもらった。

ちょうど自分の将来を考えていて
何か動き始めたいなと思っていた頃だったから
二つ返事で引き受けさせてもらった。

作りたいものを聞いて
それに合わせて私が献立を組み、
数種類のレシピを組み合わせて作り、
レッスン日にテレビ電話で一緒に作っていくスタイル。
レシピや必要なものリストは
事前に送っておく。

(前回のレッスンはリクエストのハンバーグ。洋食屋さんの味。)


オンラインということは、
もちろん普通の料理教室と違って
傍にいないから味の確認もできないし、
いくらテレビ電話とはいえ、
物の大きさ、火の強さが明確にわかりにくい。

実際に、水分が思ったよりずいぶんと
早く飛んでしまうハプニングが結構あって、
伝え方がかなり重要になってくるなぁと
反省していた私に、彼女が言ってくれた言葉が

「ある意味私が自分でよく考えて、
 これは濃いのかな?薄いのかな?美味しいのかな?って
 じっくり向き合えていいなと思ってる。
 先生の舌に頼らず、きちんと自分で考えるっていうのが良い。
 オンラインならここをあえて売りにしたらいいんじゃないかなぁ」

という、
思ってもみなかった、かなりポジティブなものだった。


なるほど~!
確かに、傍にいたらきっと
一緒に味見をしたとしても、私が
「もう少しこれを足そう」とか
「少し濃いね、少し薄いね」
とかってやるのだろう。

でも傍にいないから、
自分の舌で美味しい絶妙なポイントを探すしかない。
そうしているうちに、
確かに舌も手際も鍛えられるのかもしれない。

それに、実際に自分の家で作るから
火力を自分の目で調節しやすい。
(ガスやIHではやっぱり多少異なるので)

「その後すぐに家族に食べてもらえるのも魅力。」

そんな風に言ってくれて
すごくすごく嬉しかった。

(今回は鯖の味噌煮。お酒にも合う定食。)


声楽家として毎日忙しく活動している彼女だけど
この時間が良い息抜きになると言ってくれる。
私もそれは全く同じで、
旦那さん以外の人とほぼ会わないから
友人と世間話を交えながらのレッスンは
私にとっても息抜きで楽しい楽しい時間だ。


彼女のおかげで
本当にいいきっかけをもらった。
ありがたいなぁ☺︎

いつかちゃんと大好きな食を自分の仕事にできるように
これからもコツコツがんばろう。

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