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#8 白飯で号泣/骨折入院の食生活

さて、同室の『カーテン奥の懲りない面々』のメンバー
ザギン・ゆきこ・カウントダウン・オムライス…などの個性的メンバーはもちろん、忘れてはいけないメンバーがいる。それは私自身だ。

※メンバー紹介&ネーミング理由はこちら参照

誰よりも得体の知れない患者は私なのかも知れない。
ある日、唯一この大部屋で普通の会話ができるお婆ちゃん患者の方に

『アナタはオリンピック選手か何かなんでしょ?』

と聞かれた。多分、“フィンランド”や“モルック”と言った骨折理由の説明をカーテン越しに聞き、国際的な何かスポーツ選手と勘違いされたようだった。

そんなオリンピック選手でもない私が、入院数日経ち、ソッコー心が折れたことがある。その憎っくき相手の名は…『白米』。

まずは爽快な白飯オンパレードをご覧いただこう!

※広がる純白の世界

「え。いいじゃん白飯」と思う方もいるかも知れない。
しかし、こちとら今まで好き勝手な食生活。パン、パスタ、ピザ、ラーメン。
炭水化物の摂取率で一番低いのは『白米』。
しかも、おかずと白飯の比率が絶対おかしい。

押し寄せる、どんぶりの白飯圧。
朝8時どんぶり白飯、昼どんぶり白飯、夜どんぶり白飯。
病院食が不味いわけではない、出汁をしっかり取られていたり、盛り付けも綺麗に丁寧。だけど白飯。白飯。白飯、どんぶりいいいいいいいいいいい!!!!

※ハンバーグをかき消す白飯圧


※皿に納豆のみ、そんなカオスさをかき消す白飯圧

このように、集中線が見えるほど、どんぶりの白飯圧は私の心に深く突き刺さった。無理だ…せめてチャーハンにしてくれ、ミラノ風ドリアならいけるのに…。

とうとう入院3日目に、この白飯圧に耐えられなくなり一人、シクシクベッドで泣く羽目となった。
食べられない、でも、いま食べなければお腹が空く…。
給食で苦手な食べ物を食べきるまで、遊びに行っちゃいけないペナルティを食らった小学生のように泣いた。

「先生、っ…白いご飯…こんな、に…食べられません…ん…うえーん!」

である。白いご飯で泣くとは、もう精神状態は結構変な方に来ていたのだとも思う。なにせ、カーテン奥の懲りない面々のモーニングライブなどで一睡もできない日々が続いていたからだ。

しかし思考回路ゼロになった頃、いにしえの救世主たちが降臨したのだっ!

※陽気なパッケージで登場!救世主 のりたま氏

※味道楽氏、おとなのふりかけ氏の安定感には頭が下がる

※駆けつけてくれた救世主たちと、


※病院でも匂いが気にならないYO!にんにくゼロ。おかずラー油 氏
あら不思議、何の味もない魚のムニエルが一気に中華風にまで!

※「この紋どころが目に入らぬか」錦松梅 氏は生まれて初めて食べた


一気に白飯圧からの解放宣言!ラジオ番組を一緒に担当しているダンディ橋爪や友人たちが持参しこれらの救世主たちが助けてくれた。

しかも看護師さんに白飯圧からの号泣話をすると、好きなもの食べていいよ
と気軽なアドバイス。

「そっか…お腹空いたら…好きなもの食べればいいのか…」


※女子友が連れてきてくれたタピオカ先生の登場が決定打になり、白飯からのプレッシャーからやっと解放

急激に入院の閉塞感から解放された。たったこれだけのこと。
平常心の今なら「何でこんなことで?」と思えるどんぶり白飯圧から友人たちのお見舞いのちょっとした物で解放された。

シクシク、カーテン越しに米が食えないと泣くワタシ。
他の懲りない面々は、どう思っていたのだろう。今となっては知る由もない。

To Be Continued➡️

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