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NOが言える日が来る

相手のためなら、手間暇かかったってできるのに、自分のこととなると急に動きが鈍くなることありませんか?

『リップヴァンウィンクルの花嫁』を見ると、自分に億劫な私も変化できるのだと気が付いた。


ストーリーは、
結婚を控えた派遣教員の七海は、友人が少ないことから、何でも屋に結婚式の代理出席を依頼する。それをきっかけに、彼女の人生は思わぬ方向に向かい始める。
Netfilixより


この映画の主人公は、自分の意見をはっきり言えないことがきっかけで職を失い、結婚間もなく離婚し、詐欺師(何でも屋)にすべてを搾取される女性。友達の紹介でバカ高い下着をいくつも買わされたり、道で声をかけられてたいして効果のない化粧品を買わされたり(私の実話)。

私も主人公と同じでNOが言えない。NOが言えないチームは、詐欺師やねずみ講のいいカモになるという問題を抱えている。だまそうとする人の餌食になって、だましてもNOが言えないから予定通り盗られてしまう。

搾取されないためには、どうしたらいいのか。それがこの映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』でわかった。主人公が強く変わっていく姿に、誰よりも私が感動した。ひとつだけ言うなら、もっと早く、騙されてた20代の頃に知りたかった・・・って思ったのだった。


NOが言えないチームは、騙されるのと同時に、他人にお願いされたり、他人のことを思って積極的な行動ができるけど、自分のこととなると途端に動きが鈍くなる。相手のことなら何でもできるけど、自分のことは平気で後回し。

私もこんなことがあった。数年前、両親が旅行にでかけて妹と家で過ごしていた。お互いに料理が好きじゃないから、ご飯を用意するのに一苦労。もう18時過ぎになってから、コンビニ弁当で済ませようと決まった。

お察しの通り、コンビニへ買いに行ったのは私。なんの迷いもなくパジャマから着替えて、エコバックとお財布を抱えて家を出たのだった。


いつも不思議に思う。人のためならすぐに行動できるのに、なんで自分のことはこんなに億劫なのか。

NOが言えないチームの主人公は、ある女性との出会いで変わった。私生活のだらしない女性のお世話をしながら、女性に普通の生活を送ってほしい、幸せになってほしい、そう思って行動開始。

しかし、女性と関わることで衝撃的な事実を知り、衝撃的なことが起こった。女性には、やりたくてもできなかったことがあると知った。それがもう叶わないから、哀れで悔しくてしょうがない。


NOが言えないチームの人は、お金を取られて、騙されて痛い目に合っても直らない。時間を置いて同じようなお誘いがやってくるけど、NOが言えるわけじゃない。

どうしたら直るかというと、強い衝撃を受けること。やりたくてもできない状態を目の当たりにすること。

騙されてもどうにかなる、お金を取られても生活に困る額ではない、どこかで自分が損して過ぎていくなら我慢してようって自分に言い訳しがち。だけど、女性に”幸せになってほしい”って願ったように自分のことを思ったら。


これからは、NOは言わせないよ。もう損も我慢もしないで自分を大切にして、傷つけてくるヤツにはNOを突き付けて欲しい。搾取してくる人ってもう知ってるでしょ。別れた後ぐったりと疲れたり、頭が痛くなったり、行きたくない予定ができちゃう。

自分のことを大切にしてなかったなって知ると、相手の方が重かった天秤の比重が変わって、自分の方が重くなる。

じゃあ、自分に比重を重くするのは、どうしたらいいのかといえば、先ほどでてきた女性のようにするといい。朝なんだから起きてって言っても「夜はクラブで遊んでたから寝る」って言ったり、ちゃんと食べてって言っても「お酒飲み過ぎて気持ち悪いから何も食べたくない」でいい。

私は眠い、何も食べたくない、思ってることを素直に言うことが最初の一歩。私が眠くたって何も食べなくたって誰も困らないし、ちゃんとする必要もない。そう考えを大切にすれば、高い物を紹介されても要らないって言える。


搾取されないためには、素直に自分の状態を自分で把握すること。そうすれば、相手にしていたように自分にも手をかけられるし、今よりNOが言えるようになる。

体験してきたようにYESが悪い結果を招くことはあるし、不安だったNOを言ったところで身の回りは変わらない。本当の気持ちを言うことに勇気を持とう。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』の主人公のように、最後はベランダから外を見て、NOと言える自分についてゆっくり考えてみるのもいい。簡単に変われないから、ゆっくり考え方を変えるために。




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