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【本との出会い16】「夏の騎士」百田尚樹 ~この夏、息子に贈った本~

誰にでもある、昭和の夏の少年の日の思い出。

私の年代よりも、さらに10年若い世代のストーリー。

この本を読み終えたあとは、

「行ってみよう、どうなったのだろうか、あの基地の場所は」とワクワクしてきます。

不出来な少年たちと美少女の関係性、よくあるいじめっことの対峙。

取り巻く大人たちへの目線・・・。そして随所に散りばめられた現代社会にも通じる課題、そして忘れてはならない戦争についても。

読了後、中学1年の夏休み中の長男にこの本を贈りました。

1.息子たちの夏休みが気の毒すぎる

私が(昭和42年生まれ)小学高学年のころの夏休みについては、2.に書いてみました。

あらためて、当時を思い出すと、今の息子たち、子供たちの夏休みとのあまりの違いに驚き、そして気の毒に思えてきます。

現代の子供たちは、それはそれでものにも恵まれ、ゲームやったり楽しいのかもしれませんが・・・。

大人になって、少年の日の夏休みを思い出すとしたら・・・、どうなのでしょうか。

2.私の年代の夏休み(個人の経験)

夏の匂いを感じながら、ひたすら外で友達と遊んだ夏休み。

夏休みの大体の1日のスケジュールはこうです。

6:00 起床、ラジオ体操の会場へ。6:30~ラジオ体操 カードにハンコ。
7:00 帰宅、朝ご飯を両親と。 そして勉強、夏休みの宿題ドリル。
9:00 学校のプールへ。確か1日をコマで区切り、地域、学年、なんかで分担して活動していた記憶がある。
町内野球の練習。スポ少の練習。
近所の川で釣り、裏山で探検、家で人生ゲーム、駄菓子屋でペプシ。
12:00 昼ごはん。当時は母親が家にいるうちが大半だった。もしくは祖母。
13:00~15:00 「昼寝」これが絶対必要の絶対条件、昼寝しないと午後n遊びに行かせてもらえなかった。
15:00~ プール、ほかの遊び
17:00 帰宅、晩御飯、テレビ、スイカ食べる
19:00 時には、近所の友達と花火。ロケット花火を川岸から対岸に打ち込むのが楽しかった。
21:00 風呂に入って、蚊帳で就寝。外から蛍を捕まえて蚊帳の天井に離してホタルノヒカリを見ながら寝た。
当時は、今と気温が違っていた。エアコンなどはなく、窓をあけて蚊帳で寝た。

たくさんの冒険と、真っ黒で遊んだ夏休み。

もちろん、基地も作りました。当時はゴレンジャーごっこの基地にしていた気がします。

お金なんてほとんど使わなかった。

3.夏という季節と戦争

この本の中で、とても気になったことが、話に出てくる老婆の息子たちの話です。

戦争で子供を亡くした母親の生涯。

そして、それと現代の事件で亡くなった子供との、微妙な対比、その悲しさ。

今、夏真っ盛り。いみじくも明日は「原爆の日」。オリンピックとコロナのニュースばかりの中で、忘れてはいけない、思い出して、知って、聞くことで戦争を二度としないことを誓わなければならない季節。それが夏。

著者のメッセージを感じました。

4.息子に伝えたいこと

①勉強は義務、ならば楽しみながら取り組む。
②部活で汗を流す。その友達が一生の友達になるかもしれない。
③多くの本を読むこと。少年の日の読書は、人格を作る糧になる。

そして、家族でたくさんの夏休みの思い出を作ろう!




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