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【短いおはなし】3月18日は「春の睡眠の日」

あ、ごめんなさい

電車の中、隣の席のサラリーマンのおじさんの肩に何回も何回も頭突きをしてしまう。

あーなんでこんなに眠いのかしら。

冬の間は夏のことは忘れて、マフラー巻いてカイロをポッケに入れて寒い寒いと駅のホームで待っている。お家に帰れば何枚も重ね着して寒さを耐えている。

夏の間は冬のことは忘れて、外に出た瞬間の殺人的な暑さに「人を殺したのは太陽のせい」とか言っていた小説があったのを思い出す。暑いということば以外は口から出てこない。クーラーがある場所とそうでない場所との差が凄すぎて、体がおかしくなる。

しかし、冬の寒さがだんだんと収まってくると、世間で言う春が来るらしい。桜が咲き、クマは長い冬眠から目覚める。しかし、わたしの体感的には春と秋の長さは数週間くらいしかないように感じる。とにかく短い。

そしてとにかく春は眠いのだ。ずーっと寝ていたいと思う。でもずーっと寝ていたら死んだことになる。この若さで死ぬのは嫌だなと思いながら、二度寝をして遅刻する。

人はなぜ眠くなるのか。その日あったことを脳が寝ている間に整理するんだっけ? よくわからないが睡眠は大切とテレビで言っていた。
恐らくだが人間は元々眠り続ける生き物で、今起きたり寝たりしている人たちは、どこかで間違ってそのサイクルに入ってしまったんだと思う。寝ている人が正常です。だって、あんなに眠るのは気持ちがいいし、起きて覚醒することがあんなに辛いのがなによりの証拠。

さぁ、みなさん寝ましょう。起きているのは異常ですよ。

あ、ごめんなさい

寝ながら変なことを考えた3月18日。

3月18日は「春の睡眠の日」

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