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【短いおはなし】3月19日は「ミュージックの日」

あのCDのキラキラは何だったんだろう。なぜあんなにもキラキラしていたのか。まるで偽りの90年代そのもの。

今あのキラキラが役に立つのは、畑のカラス(?)よけだろう。しかしあのキラキラでなんとかなるものか不思議だ。もはやCDから音楽を聴く時代は終わり最終的にはあの独特な輝きがCDの生きる道となった。

私はCDがプレイヤーに半自動で吸い込まれていくタイプが好きで長く愛用していた。少し押すと自動で吸い込まれるやつ。あとCDが動き始める時のきゅるきゅるきゅうーーという音も良かった。最後の方は入れたCDをプレイヤーが出さないという、なんとも反抗期的な態度を見せたがそれも込みで今は懐かしい。

今の若者たちはCDをプレゼントであげたり、貸し借りというのはないのかなと思ったりする。好きなCDをもらうと結構嬉しいのに。

ああして余生を畑で送ることになるとは、CDも思っていなかっただろう。再生されないCDに少し寂しさを感じるも、輝きは人一倍だった。

3月19日は「ミュージックの日」

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