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「行かない」と「行けない」――図書館の休館を受けて

新型コロナウイルスの影響で、地元図書館が休館となって早2カ月近くがたちます。
一度は、休館も解除されたものの緊急事態宣言の発令でまた休館。そのままの状態がずっと続いています。

平時に図書館に足を運ぶといっても、それも返却期限の2週間に一度。
仕事が忙しかったりすると読書よりも体を休ませることが優先されてしまって、せっかく借りてきても全く読みもせず返す、ということが間々ありました。
それがルーティーンになっていたからなのか、そこに申し訳なさを覚えつつも図書館に通うことをやめようとは思いませんでした。

しかし、今は違います。
物理的に図書館が閉鎖されてしまっていますし、StayHomeが呼びかけられ、外出することすらはばかられます。

地元図書館も、さすがにその状態を良しとはせず電話やFAXで受付・配達なんかもしてくれるようです。とてもいいことだと思います。
思うんですが、私のような雑食な人間からするとひどく窮屈でなりません。
(あと単純に注文しても受け取れないので、借りられないorz)

読みたい本が図書館にある、だからリクエストして、借りる。
シリーズものの続きを読む、順に制覇する。
そういう利用の仕方ももちろんありですし、私もします。

ですが、私が図書館に一番求めるのは『偶然との出会い』なんです。
以前noteにも書きましたが、そのときたまたま出会ったものを読みたいんです。

今まで全く興味を持っていなかったものを読むのは単純に楽しいし、そういった偶然の中で趣味にあうものを見つけるというのは嬉しいものです。
そこからさらに発展して、その作者の本や類似書を読んだり。
読んでみたはいいものの、ひどい内容のものにあたったとしてもそれはそれ。
それもまた感想のひとつですし、ぶっちゃけると懐が痛まないので自身の目を養うと思えばある種勉強になるでしょう。

そうやって宝探しのように本の山をかきわけるのが好きなのだ、と今回の休館の中で改めて自覚しました。

今の世の中、ネットで本を購入するなんて当たり前です。
地元書店の存続を願って、実書店の利用も多いのですがちょっとマイナーな本ならネットの方が早いので私も割と利用しています。
けれど、それはあくまで目的のある買い物の場合有効なのであって、あてもなくあーでもないこーでもないと本を取って少し読んで戻して、また別の本を……と、出来ないネットは私みたいな存在にはあまり向いていないと思えます。


実は、休館の隙間にシリーズものの本を借りていて、めちゃくちゃ気になるところで終わってしまっているんです。
またすぐ借りられると思っていたら、休館期間がずるずるのびてしまってよめずにいるので、いい加減読みたい!って思いと、八つ当たりをこめて。

本の購入費用にあてます。 よろしければお願いします。