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海と海藻の話 1魚介類が育つ場所は?

1,栄養と海藻
海の幸は海水中の栄養素を吸収して生きています。海の栄養はどこから来るのでしょう?

いくつかの供給源があります。
・深層水の湧昇による供給
・陸からの供給
・海流による供給
・風や雨による供給
などです。

陸上から海に流れ込む栄養が直接浅い海の栄養となります。雪解け水が流れ込む春、流れ込んだ栄養により、光が届く浅い海でプランクトンが急増し、魚介類の餌となります。この餌の多い時期に多くの魚介類が産卵し子供を育てます。

2、魚介類の育つ場所
多くの子供(幼稚仔という)が、育つ保育場が、藻場や珊瑚礁そして干潟です。
今この魚介類の保育場が破壊されつつあるのです。
以前は開発による埋め立てや汚染による環境悪化が理由でしたが、今は更に温暖化による気候の激変が海の環境を大きくかえてしまいました。

海水温の上昇、黒潮の大蛇行、線上降水帯による集中豪雨、海の貧栄養化など海洋生物の生息環境が急激に変わり、資源減少も顕在化しています。

魚達の揺りかごである藻場、干潟、珊瑚礁などを守る取り組みが続けられていますが、現在のSDGsの開発目標である「海を守る」から、更に一歩進めて「海の再生」をその目標とする事が不可欠です。

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