金巻精一

海洋環境エンジニアです。魚愛好家、魚と海が好きです。海藻から麹を作る海藻麹利用研究会、…

金巻精一

海洋環境エンジニアです。魚愛好家、魚と海が好きです。海藻から麹を作る海藻麹利用研究会、海里倶楽部&魚料理を楽しむ会を主宰しています。 それぞれのSNSへのリンクは以下です。 https://lit.link/kanamakis

最近の記事

海藻と海の話 海藻の特徴と発酵技術の話題

1.海藻の特徴と話題 ①.生態など ・藻類(ラン藻類)は30億年前に出現した。 ・からだ全体から栄養を吸収し生育する。 ・冬場に生育、夏場は衰退 ・酸素供給 ・藻場は海のゆりかごとなる(生物資源の維持に不可欠な場 ) ②.食材としての利用 ・カロリーが少なく食物繊維、ミネラルが多い健康的な食材(健康食材として注目) ・世界中に多くの未利用資源がある(北の昆布類;ジャイアントケルプ、南のホンダワラ;サルガッソー海など、その他) ・東アジアの食文化の一つ:日本では縄文時代から

    • 海と海藻の話2 魚の絶滅危惧種2020

      生物は進化ないしは絶滅を繰り返していますが、生物種の減少が危惧されています。開発による生息域の縮小、外来種による減少、環境変化による減少など原因は様々ですが、近年生物資源の減少は加速しているように思えます。環境省のレッドリストから魚の絶滅ないしは絶滅危惧種など、顕著に減少した生物種を整理してみました 絶滅種 3種 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種    チョウザメ、スワモロコ、ミナミトミヨ 絶滅危惧種1A類 69種 ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高

      • 海と海藻の話 1魚介類が育つ場所は?

        1,栄養と海藻 海の幸は海水中の栄養素を吸収して生きています。海の栄養はどこから来るのでしょう? いくつかの供給源があります。 ・深層水の湧昇による供給 ・陸からの供給 ・海流による供給 ・風や雨による供給 などです。 陸上から海に流れ込む栄養が直接浅い海の栄養となります。雪解け水が流れ込む春、流れ込んだ栄養により、光が届く浅い海でプランクトンが急増し、魚介類の餌となります。この餌の多い時期に多くの魚介類が産卵し子供を育てます。 2、魚介類の育つ場所 多くの子供(幼稚仔

        • 海藻麹利用研究会 発酵情報2022/6/19

          発酵食品の様々な新商品が出てきています。カーソルを当てると下にリンクURLが出ます。リンクを押してみてください。  ベジタブル味噌 - 富山の糀・味噌製造所 醸造紀乃井 (kinoi-shop.com) そば麹,味噌:そば味噌 (pref.iwate.jp) 紅麹 赤酢(1L) | おたまや 無添加味噌・甘酒・麹販売 (otamaya.com) 彩り麹:錢福屋 - 加賀・能登の美味さかな (zenifukuya.com) キヌア麹味噌:麹に魅せられて。創業120年の

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          アオサ等緑藻類について

          アオサや青ノリと呼ばれるか海藻、いろいろな呼び名で販売されます代表的な種類はヒトエグサ属、アオサ属、青ノリ属などで、 各地方の呼び名は、青ノリであったりアオサと呼ばれたりしております。 原材料名を確認しないとアオサなのかヒトエグサなのか迷うことが多い海藻です。海苔佃煮として販売されているのはヒトエグサの加工品です。 一方青ノリの方は淡水の川海苔で素干し品や振りかけでで販売される高級な緑藻類で、ハワイや韓国でも食用に用いられています。 アオサ属は青ノ

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