海と海藻の話2 魚の絶滅危惧種2020


日本ウナギも絶滅危惧種1b類です

生物は進化ないしは絶滅を繰り返していますが、生物種の減少が危惧されています。開発による生息域の縮小、外来種による減少、環境変化による減少など原因は様々ですが、近年生物資源の減少は加速しているように思えます。環境省のレッドリストから魚の絶滅ないしは絶滅危惧種など、顕著に減少した生物種を整理してみました


絶滅種 3種 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
   チョウザメ、スワモロコ、ミナミトミヨ

絶滅危惧種1A類 69種 ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
   ウツボ類、モロコ類、紅鮭(ヒメマス)、タナゴ類、ドジョウ類、
   ヨウジウオ類、アオギス、ギンポ類、 ハゼ類、イサキ類、オコゼ類、  
   その他

絶滅危惧種1B類 54種 ⅠA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
   日本ウナギ、ドロクイ、ヱツ、アカメ、イトウ、ゲンゴロウブナ、
   二ゴロブナ、タナゴ類、ドジョウ類、カジカ類、ハゼ類、その他


持続的な食材でしょうか?



絶滅危惧種2類 43種 絶滅の危険が増大している種
   ヤツメウナギ類、ギンブナ、モロコ類、ドジョウ類、オショロコマ、  
   ナンヨウチヌ、イシドンコ、ハゼ類、その他

準絶滅危惧種 35種 現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
   イワトコナマズ、イシカリワカサギ、サクラマス(ヤマメ)、サツキマス(アマゴ)、ビワマス、トミヨ属汽水型、コモチサヨリ、クルメサヨリ、カジカ大卵型C、オウギハゼ他ハゼ類、その他



出典;https://www.env.go.jp/press/107905.html

日本ウナギやヒメマス、サクラマス、サツキマス、ビワマス、サヨリなどよく聞く魚も、このリストに載ってきています。また、種類の多いドジョウやモロコ、ハゼなども多くの種がリストに載ってきています。このような絶滅危惧種たちを将来的にも保護してゆくことは、川や海の環境を守る指標そのものなのです。水の美しさよりも、絶滅危惧異種が後世にも生息できる棲息環境の再生が必要です。


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