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日本の高校も英語以外の外国語や手話を第2外国語の選択肢にいれてはどう?

今日はこの記事について思ったこと。

https://www.yomiuri.co.jp/life/20230710-OYT1T50152/

長女が通っていた高校では第2外国語のクラスをとることが必須でした。高校卒業資格をとるためには1年間の履修でいいのですが、志望大学によって履修必要年数が違います。

手話も第二外国語なの?

とることのできる第二外国語は学校によって多少違いがありますが、娘が通っていた高校ではスペイン語、ラテン語、中国語、フランス語、そしてアメリカのサイン・ランゲージ(手話)の中から選択できます。そもそも第二外国語に手話があることにびっくりです。

私は常日頃から、日本の学校教育において英語以外の外国語を第二外国語の選択肢に入れればいいのになと思っています。英語が不得意でも、他の外国語なら得意だったり、興味をもったりする子供たちがいると思うからです。そしてそこに手話も加わったら、ますます世界が広がりそうです。

聴覚障害の生徒も普通の学校に通う

そしてこの高校は聴覚に障害がある生徒向けのプログラム(Deaf and Hard of Hearing Program)も設置されているため、学区の内外から通学してきていました。彼ら専用のスクールバスも運行されており、一般の子たちとは違う特別なデザインのスクールバスが毎日何台も学校の送迎ゾーンに停まっているのをみかけました。

長女がとったデザインのクラスにいた聴覚障害をもった生徒は、手話通訳のヘルパーをつけて受講していたそうです。

拍手を手話で

高校の卒業式の数日前に「アワード・セレモニー」としていろんな分野での成績優秀者を表彰するセレモニーがありました。そこには聴覚障害のある生徒たちも含まれており、聴覚に障害がある生徒向けのプログラム(Deaf and Hard of Hearing Program)の先生が生徒たちに賞状やメダルを渡すたびに感極まってか涙を流しながら握手やハグをしていたのが印象的でした。

そして何よりも驚いたことはアワードに出席している生徒たちの反応。アワード受賞者の名前が読み上げられたびに拍手をするのですが、聴覚に障害がある生徒たちの名前が呼ばれると、一斉に手話で拍手のサインをするのです。私は思わず普通に手をたたきそうになり、生徒たちの姿をみて、はっとして、手話で拍手をしました。もちろんセレモニーに参加していた他の保護者たちも生徒たちのように拍手のサインをします。

こんなことを普通にさりげなくできる生徒たちに純粋に感動しました。

あとで娘に「拍手の手話なんて誰か教えてくれるの?」と尋ねると、「フレッシュマン(高1・9年生)のときはわからないから、上級生がやってるのをみて覚えたんだよ」とのことでした。こうやって自然に多様性を受け入れていくんだなと改めて思うことでした。



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