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無心になって手を動かすことの快感


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誰がなんと言おうと、我が家のネコである。(大満足)


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ほら。

似てるでしょ。(ドヤ


ぼんやりとした広い範囲で似てる。

黒がベルカ、白がおもち。

姉妹のネコを石に描いた。




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今日は友人のお店「トロンチ」でやっていた、石形(?)のワークショップに参加した。珍しく夫が行きたいというので、一緒に。(お店を辞めてからの夫はなぜかとてもアクティブになっている)


主催である漫画家「石田意志雄」先生の指導のもと、石(チャート)に色を塗って仕上げる。

言葉で言うのは非常に簡単なんだけど、石に色を塗るのは思った以上に難しい。思い通りにいかない。

平筆で全体の色を塗って、細かいところは細い筆で、さらに模様などの細部は竹串でちょんちょんと色を乗せていく。

石の凸凹のすみやへこみまで綺麗に色を入れていく。

じっくりやってもちょっとやそっとではコツがつかめない。

そう思うと、いつも先生が作っている石形は実は単純そうでめちゃくちゃ丁寧に作られていると感じる、すごい。



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キッズに混ざってマジな顔で取り組む私。

かなり楽しくて、2匹(2石)作ってしまった。


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おもち「ねえねえベルちゃん ひみつのおはなしがあるんだけど」

ベルカ「ちゅ〜るをくれたら おはなしをききますよ」


内緒話してるみたいでかわいい〜〜〜〜〜!(完全に病気)

自分で塗った石に、感情移入して楽しくなっている、お気楽な人生である。


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家に持ち帰ったら、本人(本ネコ)に警戒された。

(似ている)



とうの夫は何を作ったかと言うと・・・・・


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餃子・・・


餃子です・・・あの、ひき肉とキャベツとニラとか混ぜて皮に包んで焼いたやつ・・・・

活火山じゃないです・・・



絵心がないとかあるとか上手とか下手とかじゃなくて、これは餃子なんだ!という強い気持ちを持つことが大切。

そもそも、餃子を描こうと思いつくことの独創性。(最近餃子作りにはまっているせいなのか)

あと、塗らない方が餃子っぽかったという完成度の高い石を選んだのもすごい。



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「これな〜んだ?ヒントは食べ物。」

「え、肉?!」

「惜しい!焼くもの!」

「え、ローストビーフ?」


小学生の身分でローストビーフを知っているとは・・・・!

餃子だ餃子、思い知れ!



ふと、昔は私も美術や工作が好きだったな〜と思い出した。

若い頃は絵やイラストをよく描いていたのに、大人になって絵も描かないし、何かを作ることなんてほとんどなくなってしまった。


手を動かして無心になって作る。

そんなこと、ここ数年やったことあっただろうか。

時計も見ずに、、、だからどれくらいの時間塗っていたかもわからない。

集中していた。楽しかった。


今までの私は、何をやるにしても「意味」を考えすぎていた。

フットワークは軽いのでいろんなことを体験しては来たけれど、それには全て「何かのためになる」というような理由というか言い訳をしながら臨んで来た気がする。

カフェに行っても、美味しいものを食べても、旅行に行っても、純粋な気持ちで「楽しい」と思えず、どこか頭の片隅で「学び」を意識していた。


ここのお店は座席が24席でゆったりとした素敵なレストランだけど、果たしてこれでお昼に2回転するのかな・・・とか。珍しい雑貨があるけどこれはどこのメーカーだろう、聞いたことないな・・・試しに買ってみよう、とか。旅行先でも、行く先々で少しでも記事にしやすいように詳細をメモを取ったり写真を意識して撮ったり、、、。

遊びも何もかも全てが「仕事」につながっていたような気がする。

それはもちろん、悪いこととは思っていなくて、その視点があったからこその今までの活動ができたと理解している。


でも、仕事がなくなってからというもの、「意味」を考えるのがバカらしくなって来た。意味のないことをたくさんしたい。せっかく自由な時間がこれだけあるのだから、何も考えず目の前のことを楽しみたい。

でも悲しいかな、私は、意味のないものを心から楽しむ姿勢みたいなものを、すっかり忘れている。楽しみに対峙するときに、一瞬、このままダラダラと遊んでいていいのかな?と思う瞬間がある。生きてるって、多分そういうことでいいはずなのに、意味や理由にとらわれすぎている。これはリハビリのように自分に浸透させていかないと「ただ楽しむ」という感覚を思い出せないのかもな、と感じた。

でも、石を塗っているときは「意味を考えること」を全く、、、、忘れられていた。ただ石を塗っていた。無心で。気持ちよく。

これは少しだけ、、、自分の中で殻が割れたような感覚なのかもしれない。


今年の目標は「身体性を取り戻す」だった。

頭ばかり使っていた毎日もうgood night(突然のヨンス

手を動かそう。

もっと体で感じることをしよう。

飽きるまで。

(石のネコを撫でながら)

自分が楽しいことをしてたらうっかり周りも楽しくならないかな?という気持ちで活動しています。応援してもらえるととても嬉しいです!