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今あらためて、さくらふぶき 〜後編〜

kanakeno

前回に引き続き、鉄瓶『さくらふぶき』をデザインいただいた、認定NPO法人桜ライン311の代表でいらっしゃる岡本翔馬さんとのお話をお届けします。

k)
kanakenoとの活動について、今後何か期待することはありますか?
岡)
今後は一緒にもっと何かできたらいいですよね。
この団体もこれまでにたくさんの方に支援していただいていますが、寄付や植樹会への参加とは違った切り口での支援の仕方があると、さらに共感の輪が広がっていくのかなと思います。
鉄瓶は普段の生活の道具としても使えるものだし、鉄瓶を通して支援にも繋がりますよ、という方法があるのは良いことだと思います。そしてこの鉄瓶そのものにもパワーがあるものだと思っているので、一緒に活動する中でもっと多くの方に知ってもらえたら良いかなと思います。

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k)
最後に、桜ライン311さんの今後の展望を教えて下さい。
岡)
まずは事業として、目標の17,000本をしっかり植えていく、というところですね。20~30年のスパンで考えているので、今年で3分の1が終わったところ。それ以外で言うと、南海トラフ地震や次の大災害が懸念されている時代なので、その時に起こりうる津波災害での犠牲者を減らすための 防災や減災について知ってもらう、考えてもらう機会を増やしていきたいです。
震災きっかけに生まれた団体なので、「東日本大震災」という冠は取れないと思います。でも東日本大震災ということだけではなく、防災や減災について多くの方に知ってもらい、訴求できる事業、団体になれたらいいなと思っています。10年というのは一つの節目ではありますが、これからやれることはまだまだたくさんあると思っています。

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岡本さんは全国各地で防災についての講演活動をされています。
また、子供たちに防災を伝えることも重要な役割と位置付け、ハザードマップや避難所を調べるワークショップなどを行う「学校植樹会」という取り組みも展開されています。

岡)
津波での被害というのは、事前に知っていれば即時避難でほぼほぼ人命は防げる。でもいざ地震が来て即時避難してください、と言われてもすぐにできるものではない。そういったところで私たちができることはまだまだあると思っています。極端に言うと、日本全国の方に「防災」「減災」についてしっかり知ってもらって行動してもらえれば、うちの団体はもう解散でいいと思っています。私たちはそこを目指しています。

東日本大震災という枠を超え、さまざまな活動に取り組んでいる岡本さん。津波最大到達地点へ桜を植樹する活動も、防災減災という目的だけではなく、まちづくりの観点も含めて構想をしているようです。

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岡)
今植えている桜が、5年10年して春になったら桜並木になる。植樹活動は防災減災を広めるための一つの取り組みでもあるけど、景観デザインとしても機能してくれたらいいなと思いますね。そうしたら住んでいる人たちにも愛してもらえる街になるんじゃないかなと思っています。

桜並木になる頃、現在お使いいただいている、さくらふぶきを含めた鉄瓶もきっと育っていることと思います。

桜並木を眺めながら、風合いが増している鉄瓶で湯を沸かし、いっぷく。

そんな、時を隔てたコラボレーションも楽しみです。

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岡本翔馬(おかもとしょうま)さん
1983年2月生まれ、岩手県陸前高田市高田町出身。
東日本大震災を機にUターン。認定NPO法人桜ライン311の創設メンバーの1人で現在は代表理事。2016年3月に防災士、2018年8月には準認定ファンドレイザーを取得。代表として事業の継続と拡大に奮闘している中で、講演活動を全国各地で行い、「防災」「減災」の必要性、大切さを伝えている。



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