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『今、オワハラを受けてるかも?』と感じた時に大切にしてほしいこと

こんにちは、かなけんです。

■冒頭

今日のテーマはこちら。
「『今、オワハラを受けてるかも?』と感じた時に大切にしてほしいこと」


近々にて、Twitterで

「仲介している新卒採用の人材紹介エージェントが、内定先企業に了承を得ずにオワハラをしてきた話って、どうなんですかね?」

という呟きが議論されているのを目にしました。

そこに便乗する形で恐縮ですが、自分なりに思っていることを、過去に書いたnoteと合わせてまとめてみます。(読者は就活生を想定しています。)

一見、ネガティブなイメージしかない「オワハラ」ですが、もしもその場面に出会った時、就活生の皆さんにとって少しでも”プラス”に作用することを願います。


■そもそもオワハラとは何か

以前、「オワハラがなぜ起きてしまうのか?」について、データから分析をしてみました。

詳しくは以下のnoteをご覧いただければと思いますが、端的にいうと

「お互いに”非生産的な戦い(消耗戦)”になっている」

という現状があると思っています。

2019年卒の新卒採用における平均の内定承諾率は”53.8%”とのこと。この数字、皆さんはどう読み解きますか?


■企業がオワハラを”せざるを得ない”理由

上記のnoteの中で、「当事者である一採用担当としては、”オワハラをしたくなる気持ち”も分からなくないです。」と書いてます。

今(2021年卒)、私も一採用担当として目の前の新卒採用に向き合っている1人です。

「お前は絶対にオワハラをしないと言えるのか?相手がハラスメントと感じたらOUTだぞ?」

と、もしも言われたら、当然ですがハラスメントを意図的にするつもりはありません。(脅迫とか、相手が不快に思われる行為はもちろんしません。)

ただ、”ギリギリゾーン”を攻めていくことになるとは思います。

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例えば、以下のnoteで「内定回答期限を設定する理由」について触れています。

結論としては、「お互いの”信頼関係”を維持する、確認しあうために、相手に”決断”を迫る。」にあります。

”応募者にとっての選ぶ権利”を尊重したい気持ちもある。

しかし、企業側にも、同時に”他者を選ぶ権利”があります。

一番最悪なのは、「信頼関係を維持できず、お互いにズルズルと時間を先延ばしにするだけにして、最後の最後に”縁がなかった”となること」です。


■雑談①:職業選択の自由

書いていて、ふと「職業選択の自由」という言葉が浮かびました。

日本国憲法 第22条 第1項:
「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択 の自由を有する。」

引用(中略あり):
憲法学上の通説は職業選択の自由には職業を行う自由(営業の自由)を含むとする。営業の自由には、①開業・維持・存続・廃業についての「営業をすることの自由」(狭義の営業の自由)と、②現に営業をしている者が任意に営業活動を行い得る「営業活動の自由」がある。

最高裁は「職業は、ひとりその選択、すなわち職業の開始、継続、廃止において自由であるばかりでなく、選択した職業の遂行自体、すなわちその職業活動の内容、態様においても、原則として自由であることが要請されるのであり、したがって、右規定は、狭義における職業選択の自由のみならず、職業活動の自由の保障をも包含しているものと解すべきである。」とし、職業活動の自由(職業活動の内容や態様を決定する自由)についても、憲法22条1項で保障されていると判示した。

やや固い文章になっていますが、憲法22条は”職業”だけに限定せず”営業活動の自由”も包含している、という点を皆さんはどう解釈されますか。


私は、企業(採用する側)求職者(採用される側)の双方にとって、

”対等に「営業の自由」が存在している”

ということが頭に浮かびました。


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■雑談②:2015年(2016卒)に社会問題化

オワハラの”行為”自体は古くから存在している(応接室で灰皿投げられるイメージ。笑)と思っていましたが、オワハラという”言葉”は2015年(2016卒新卒採用)に生まれたようです。

調べてみると、採用面接の解禁月が色々な事情で「8月」になった年でした。企業、就活生の双方にとって、”先が見通しづらい手探りの年”だったのでしょうね。(私は、その時は新卒採用業務をやっていませんでした。)



さて、”今年の新卒採用(2021卒)”は、コロナウイルスの件もあり、スケジュールが大混乱になっている企業、就活生も私も含めて多いわけですが、どうなるでしょうか。

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■オワハラを止めるのは誰か

はたして、オワハラは”誰”が止めるのでしょうか。

私は、”就活生自身”でしか止められないと思います。

それはなぜでしょうか?”モノゴト(採用)の順番”を正しく捉えると、見えてくると思っています。

①募集(企業→応募者)
↓↓
②応募(応募者→企業)
↓↓
③選考・内定(企業→応募者)
↓↓
④承諾or辞退(応募者→企業)

”最後”にその企業に入社するかどうか、を決めるのは応募者の意思次第。

つまり、企業は「相手側に”決断を迫ること”しかできない」ということなんです。


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オワハラの”問題点”として指摘されるべきは、あくまで「How to(手段)」の部分だけだと思います。

企業側(仲介エージェント含む)は「モラル(道徳)」は当然、守るべき。

いかにして相手を感情的に不快にさせることなく、合理的に決断を迫ることが求められていると思います。(結構、私にとっては思い入れの感情も入って難しいんですけどね。。)


上記のモラル(道徳)が守られた上でならば、”相手に決断を迫ること”は問題ないはず。「Why(目的)」は、双方にとって同じだと思うのです。

◇企業側:より良い人材を、効率的に採用したい
◇応募者側:より良い入社先を、効率的に見つけたい


■あなたは”どっち側”のビジネスパーソンでいたいですか

最後に、以下のnoteも「内定取得後の行動のトリセツ」として、参考になれば嬉しいです。

最初の内定をいただいた後も、就職活動を続けるのは当人の”自由”です。

しかし、相手(内定先)がいる以上、目の前の決断を”正当な理由なく、先延ばしすること”はできません。

活動を続けるならば、最初の内定先に「大変申し訳ないけれど、他にもっと入りたい企業があるので待ってほしい。」と申告しましょう。

もしも相手側が「そこまで待てない。(言い方は別として)」と言われたら、それも”相手の自由”だと割り切るしかありません。

”内定(合否)が出る直前”の駆け引き型のオワハラも問題視されがちですが、ビジネスは「相手が見込み顧客かどうか?」をなるべく手前から判断しようとすることは普通のことです。

もし、そのような場面に出会った際は、「御社もぜひ入りたい1社だけど、他にも入りたい企業も同時にあるので、内定をいただいても、すぐには決められない。」と言うしかないと思います。(それで選考に落ちたら、それまでの企業だったと割り切りましょう。)

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当事者意識を持ち、自分から逃げずに決断ができる人
or
他者依存、受動的姿勢でいつまでも決断できない人


はたして、自分は”どっち”でいたいのか。


ビジネスパーソン人生として、”最初の決断”をする機会だと、前向きに捉えてほしいなと思います。







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