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【学業】勉強が得意じゃなくたって、良い成績を取ることは出来ると信じてる

去年の夏。
長女の書道教室の先生とランチに行った時のこと。先生がこんな事を言っていた。

「長女ちゃんに『どんなお母さんなの?』って聞いたら、
うちのママは成績にうるさくない人です』って言ってましたよー。」と。

それを聞いて、へぇ!と思った。
聞かれて一番に思いついたのがそれか!
そうかー。そんなふうに思ってたのかー。

私は成績にうるさい親ではない。
その自覚はある。

私の母もそうだったから、多分遺伝だ。
兄も同じ考えだから、遺伝したに違いない。

英語の先生という立場上、英語の成績だけはこだわるが、あとは普通ならいい。本人が行きたい高校に行ければいい。

そんな風に思っている私だが、
最近、うちの長女の成績が、良い。
夫婦そろって「あの子が!?」とびっくりしている。

なぜ私たちがびっくりしてるかって、長女は元々勉強が得意ではなく、なんなら地頭が良いかどうかも怪しいと思っていたからだ。←ひどい。

①「頭の良い子」
②「勉強が出来る子」
③「成績の良い子」

3つはとても似てるけど、実は全然違う。
なので、今回はこれを深掘りしてみた。

世の中、いろんな子がいる。
今日は「うちの子、勉強が得意じゃなくて…」という親御さんの「それでもちゃんとがんばれば、良い成績もらえるかも!」という一筋の光になればいいな、と思ってこれを書く。


長女は、中学の入学式直後の最初のテストで、100人中61~70位というランクだった。まぁ、中の下といったところか。

長女は「ママに怒られる!」と思ったらしい。

でも、それを聞いた私は
「よくがんばったじゃーん!」と言った。らしい。
(ごめん、覚えてない。)

ちなみに、私の中学時代の成績は、当時120人中だいたい71〜80位で、悪い時は100位くらいだったから、娘のほうが私より成績が良い。

我が子の成績は真ん中くらいならいっかな~、くらいに思っていたので、まぁ初回だし、何より真面目に頑張ってたから上出来!と思ったのかな。

でも長女は褒められたことに驚いたらしい。

長女の通う中学校は熱心な親御さんが多いから、「私と同じランクだった友達は、お父さんに1時間説教されたらしいよ。」と長女が話していた。

もしや、私も説教すべきだったのか?
リアクション間違えて、褒めちゃったよ。
ホント、親ってむずかしいな。

ところが、長女には、それが功を奏した。

それからというもの、
長女はとても勉強するようになったのだ。

「61〜70位でも褒められるんなら、もっと上のランクを取れば、もっと褒められるんじゃないかと思った」と長女は言う。

昔から褒められたい気持ちが誰よりも強い子だ。そんなところが私そっくり。

私は仕事の関係で平日は送迎が出来ず、娘たちを塾に通わせられない。長女はテスト前には叔母の家に泊まり込み、一日中勉強をした。年中スマホをお休みモードにし、家でも図書館でも、とにかく勉強した。その結果、テストのランクは少しずつ上がっていった。

とはいえ、率直な言い方をすると、
長女は元々「勉強が出来る子」ではない。

テストの点がいつも良い訳ではないし、要領が良いタイプでもなく、数学に至っては初めて受けた全国模試で「こんなに低い偏差値、僕、初めて見ました…」と面談で言われる始末。本人は「あのビリギャルと同じ偏差値らしいよ!」と誇らしげだったが、「学校の授業は本当に理解出来てる?」とまで言われ、親としては本気で心配になる。

「勉強が出来るのと頭が良いのはちがう」ともよく聞くが、長女は「頭が良い子」かどうかも怪しい。

同じ全国模試では、得意な英語でさえマークシートを丸っと全部塗らずに提出し、0点を取った。

また、臨機応変な対応が苦手なので、小学生の頃はバスに乗り遅れただけで「ママどうしよう…」と電話が来ていた。どうしようって、自分で考えろ!黙って次のバスに乗れー!!

結構、人として根本から怪しい。

そもそも「勉強のできる子」「頭の良い子」なんているのか?と思うかもしれないが、いる。
私は英語の先生としてたくさんの生徒を見てきたが「頭の良い子」は確実にいる。

同じように教えていても、こちらが「1」伝えると「5」理解する子。それを忘れずに記憶し、その知識を効果的に活かせる子。様々な切り口から問題を捉え、頭の回転が速い子。

「勉強が得意な子」もいる。
勉強という行為自体が苦じゃない、むしろ好きだと言う子。問題の理解も計算も早く、記憶力が良く、テストで高い点数を出せる子は、確かにいる。

でも、うちの長女はおそらくそのどちらでもない。私は親だし、長年彼女に英語を教えてきた先生でもあるからわかる。彼女の「良さ」はそこではない。

長女の中3前期の成績は、良かった。

彼女が良い成績を勝ち取った理由を、過去に見てきた生徒たちの例と照らし合わせて、客観的に考察する。

成績の良い子に共通する大きな要因は4つ。
至ってシンプル。

①モチベーションが高い
②負けず嫌い
③真面目
④素直である。

①モチベーションが高い

これは、「〇〇高校に行きたい!」「〇〇になりたい!」という目標に向かう意識の高さだ。

長女は、小3で「〇〇高校に行きたい!」と言い始め、今も変わらず一心にそこを目指している。絶対に行きたいから、がんばる。そのシンプルな気持ちが彼女を支え続けている。

生徒の中でも、早期に英検を取った子、志望校に合格した子は、とにかくこのモチベーションの高さが秀でていた。だから、私は生徒たちや我が家の双子にも、夢や目標を持ってほしいのだ。

「〇〇になりたい!」という気持ちは、時に、その子の能力を超えた成果を生む。モチベーションは本当に本当に大切なのである。

その子のモチベーションをあげたいなら「褒める」が一番効果があると私は思う。そしてその褒めてくれる相手は、親が一番良い。多分先生に褒められる100倍くらい効き目が強い(私調べ)。

「うちの子褒められて伸びるタイプなんです」
というセリフをよく聞くが、私的には、全人類そうだと思う。みんな、説教されるより褒められた方がやる気が出る。大人だってそうだ。

「褒められたい」気持ちはどんな子どもにもある。そこを大いに満たして大いに褒めたら良いと思う。

②負けず嫌い

負けず嫌いかどうかも、関係ある。

長女は、親族一同のわんこそば大会で、いとこと熾烈な争いを繰り広げ、リバースの危機を乗り越えながらも、100杯食べて見事「初代・わんこ王」を勝ち取った、言わずと知れた負けず嫌いである。

「〇〇には負けたくない!」という気持ちも、時に立派なモチベーションになる。

私は、生徒が英検を受ける時、出来るだけ同じレベルの仲間と一緒に受験させるようにしている。そうすることで、お互いに自然と意識し合い、切磋琢磨するからだ。負けず嫌いの気持ちは、上手に使おう。

③真面目

長女は真面目だ。
これは持って生まれた性質かもしれない。

定期テストの順位こそ毎回良かったり悪かったりしているが、最終的な5段階評価の通知表は、テストの点数だけで決まるわけではない。

例えば、中学校の通知表は通常5段階評価だが、その5段階を決める項目は、各教科3つずつある。

「知識・技能」
②「思考・判断・表現」
③「主体的に学習に取り組む態度」だ。

そしてさらにそれをA・B・Cで評価され、3項目がAAAだと評価は5になる。

うちの中学校だけなのかと思っていたが、気になって文科省の公開している資料を見てみたら、これはほぼ全国の中学校共通らしい。
(「新学習指導要領の全面実施と学習評価の改善について」文科省中等教育局教育課過程より)

https://www.mext.go.jp/content/20202012-mxt_kyoiku01-100002605_1.pdf

テストがそこそこでも、真面目に日々の提出物や授業態度、小テストをちゃんと頑張れるタイプの子は「主体的に学習に取り組む態度」でAが取れる。それは日々の提出物と授業態度にエネルギーを割けるかどうかで決まる。

長女の中学校では、毎回試験でTOP10に入っているのに通知表は3が多いという子もいるし、うちの長女のようにテスト結果はそこそこでも、評価の良い子もいる。

勉強が得意じゃなくたって、日々の提出物や授業態度や課題への取り組み方などの総合評価で「成績」は決まる。そして、受験時に高校に提出されるのは、毎回のテストの点ではなく、その「成績」だ。

日本において、良くも悪くも、真面目はまだまだ先生に好かれる。中学では、テストの点が普通でも、真面目さがあれば他で成績をある程度カバーできるのは事実だと思う。

③素直

素直さも必要だ。
先生だって人間だから、素直で一生懸命な子に高評価をつけたくなるもんなのかな、多分。正直、いい子かどうかだけで成績つけてるだろー!という先生も、娘の中学校の中にはいる。

勉強が得意じゃなくても、テストの点数も、先生が「ここ出ます!」と言った部分をちゃんとやれば平均点以上は取れることが多い。それには授業を漏らさずに聞く真面目さと、先生の言ったことをやってみる素直さが、やっぱり必要だ。

ぜひ、勉強が苦手だからと諦めずに、真摯に取り組んでほしい。きっと違う角度から評価してくれる先生もいる。


ちなみに補足だが、長女は外でがんばっている分、家での様子はなかなかひどい。

彼女の通った後には、脱いだコート、おろしたリュック、脱いだ制服、髪をとかしたブラシが、ヘンゼルとグレーテルのパンの如く、リビングに落ちている。そして、彼女の通った経路は、全て電気が付けっぱなし。彼女は、電気を付けることはしても消すことはしない。こだわりも強く、片付けないくせに潔癖。それがうちの長女。

多分、彼女なりにバランスをとっているのだと思う。パーフェクトな人間なんていないよな。外でも家でもがんばるなんて、大変だもん。ま、電気は消して欲しいけどね。最近電気代も高いので。


長女は最近、成績が良い。

運動部の部長で、さらに学級委員長。
ここまでくると「学校で姉と比べられるのが嫌だ」という妹たちの気持ちもわからんでもない。どうかグレないで欲しい。

当たり前だが、
私は成績が良いから長女を愛しているのではない。モチベーションが高く、真面目だから愛しているのでもない。

自分の子どもなので、無条件に愛している。

という事は、次女も三女も無条件に愛している。
当ったり前田のクラッカー過ぎる。

学校を休みがちでも、もし成績が悪くても。うちの次女と三女には、彼女らにしかないものが、たくさんある。

みんなちがって、みんないい。
金子みすゞ、ホントいいこと言うよな。

長女に比べて双子の方が100万倍くらい手がかかるのは事実なんですが、皆さん、知ってますか?

生徒も我が子も、良い子ももちろんかわいいけど、手がかかる子ほど、それはそれはかわいいもんなんですよ。

その子に合った得意なものを、伸ばせばいい。
ホント、ただそれだけのこと。

それが勉強じゃなくたって人生どうにでもなるし
大人になって社会にでたら、勉強より成績より、
人として大事なことってたくさんあるよな。

生徒も我が子も、みんなどんな大人になるのかな。
老後の楽しみにしておこう。

がんばれ、若者!!

素直で真面目にがんばれば、
キミの未来は明るいぞ!!!




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