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【戦略】ラーメン屋さんのオムライスの話。

私は現在、
子ども向けの英語教室の先生をしており、
年中さんから中3までの50名程の生徒さんが
うちの教室に通ってくれている。ありがたや。

私の教室では、2~3歳児のクラスは開講していないし、高校生以上のクラスも開講していない。ジャスト4歳~中3生まで。

クラスも、一クラス6名(幼児は4名まで)と決めて、それ以上の生徒さんは無理に受け入れません。それは、一人一人にしっかり向き合いたいから。

そんな私の教室ですが、
昔は教室の規模を拡大すべきか悩んでた時期も
あった。

生徒の人数を増やしていきたい。生徒の年齢は”年中さんから~”としてるけど、年少さんや2歳児クラスも作るべきかな?
中3でみんな卒業させるのはやっぱり
さみしいから、高校生以上も教えたいな~と
ふんわりやんわり考えていた頃のハナシ。

ある日、京都で生徒数160名もの英会話
スクールを運営している大学時代の友人と
オンラインで話す機会があり、教室をどう拡大したら良いかを相談してみました。

その時の友人の言葉です。

「kanaはなんで教室拡大したいと思うの?」
「2~3歳児の問い合わせも多いし、中学生は卒業後も面倒見てあげたいと思ってて。」
「なるほど。でもな、拡大せずに、狭めることで成功することもあんねんで。」

そのあとの彼女のたとえ話が秀逸で。

「メニューの品数が多いラーメン屋さんって、
ラーメンもおいしくない事多いやん。」

もし、この記事を読んでいる、あなたのご実家がメニュー数の多いラーメン屋さんだったら申し訳ありません。でも、私はその時妙に納得してしまったのです。

「ラーメン屋さんでも、オムライスとかカレーライスまで出すとこあるやん。そんなお店って、たいていラーメンもあんまりおいしくないとこ多いと思わん?
人気のお店は、『うちは醤油ラーメンがウリです!!』ってわかってるから、その醤油ラーメンのクオリティに集中できるし、お客さんもその醬油ラーメンが食べたくて並ぶ。
だから、明確な理由がないなら、無理に拡大せんでええと思う。かなの教室の強みはなに?」

まさに、目からうろこ。
頭ガーン!の衝撃だった。

そっか。広げることだけが成功につながるわけではない。狭めて集中することで、成功することもあるのだと。

それから色々考え直し、拡大思考を改め、目の前の生徒さんにしっかり向き合うこと、ひとつひとつの授業をいかに実りのあるものにするかに集中することに力を注ぐように考え方を変えた。

一言で”英語の先生”と言っても、先生によって得意分野は違う。

・幼児を教えるのが上手な先生
・中高生の成績を上げるのが上手な先生
・発音指導が上手な先生
・英会話が得意な先生

さて、私の強みは何だろう。

私は、「英検に強い先生」を
ウリにすることに決めた。

私自身も学生時代早期に英検を受けて、高校受験も大学受験も英検に非常に助けられた経験を持つ。大人になって勉強しなおし、準1級を取得。

自分が受かるためにも、たくさんのノウハウや情報、知識を得たので、それをウリにしよう!そういえば、開校以来、振り返ってみれば生徒たちの英検の合格率も100%だ。これは大声で売り出そう。

あれもこれも全部出来ます!より、
私はこれが得意です!だからこれはしません!と明確な方が、確かにお客様(生徒)も集まりやすい気がする。

「広げずに、あえて狭める。」

あなたの中の、オムライスやカレーライス、それ、本当に必要ですか?
必要以上に手を広げていないか、見直してみて、
一度、あなたの得意な事に、集中してみませんか??


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