機械仕掛けの街2
「これでいいだろう。もう一度動いてみて」
目の前の女性は頷いて、腕を動かす。
「問題ないみたいだね。念のため、あまり動かさないことをお勧めするよ。あと、これを。また不調を感じた時はこのパーツを体に埋め込んでみて。良くなるはずだから。それでもダメなら、また俺のところに来て」
「ありがとう、人間様。では、お礼にこれを」
女性は自身の腕から紙を数枚出して、俺の目の前に差し出す。
慣れては来たが、やはりこれには躊躇いがある。
「ああ。大事にとっておくよ」
「ふふっ、人間様はやっぱり面白いお方。食べてくださいね?」
ここから先は
338字
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?