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指が走る

わたしが書きたくなるとき、もう、自分の内部に「ことば」という物体達がうじゃうじゃとうごめいて、今にも溢れだしそうで、それを抱えきれなくなりそうで、はやく吐き出したい、そんな感覚になる。病気なんじゃないかと思う。

ベッドに入って寝ようとしてるとき、自転車をこいでいるとき、授業中、時と場をわきまえずに。

だから、私が書くときはあんまり止まらないし、戻らない。一息で書く、そんな感じだ。

書き終わったら、なんかきれいな表現じゃないけど、用を足した後みたいなすっきりさと似てる。

でもほんまもんの排泄物は振り返ったりしないけど、ことばは振り返ったらおもしろいのが、またすき。

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