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おすすめ、秋の京都の巡り方

毎年、11月22,23日は京都に行くと決めている。

何故22,23日なのかというと、なんとなく毎年訪れている感覚で、この2日が紅葉を楽しむのにハズレがないと思っているから(実際、この2日を中心に日程を組んでハズレたことがない)

秋の京都はどこを訪れても、本当に美しくて、1泊2日の滞在では満喫しきれない。数ある寺社仏閣と紅葉の美しさはもちろんだが、祇園界隈の風情のある街並みも、ゆったりと流れる鴨川も、目も舌も楽しませてくれる甘味も、京野菜を使ったおばんざいも、何もかもが心を満たしてくれて、何度訪れても「あぁ、この街に住みたい」と思う。

唯一難点を挙げるとしたら、春・秋の京都はとてつもなく混む

それだけだ。秋に京都に訪れるといえば、京都人に「人でも眺めにきはるんですか?」と言われる、なんていうのはよく見る(聴く)話で、実際に京都を歩いてみれば納得をせざるを得ない話である。

どこを歩いても人・人・人!道が混雑してバスや車は遅々として動かず、歩いた方がよっぽど速く目的地にたどり着く。観光地のご飯どころはランチタイム・ディナータイムになると待たずに入れる方がまれ。

そんな秋の京都を少しでもゆっくりと楽しむために、毎年私が辿る、オススメ京歩きルートをお伝えしようと思う。ぜひ、参考までに。

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秋の京都の人混みを避けるためには、とにかく朝早くから動きだすに限る

例年、私は6:00前に京都駅に到着する夜行バスに乗って、京都を訪ねる(朝が苦手なので、強制的に目覚めるを得ない状況をつくる作戦)。京都駅にたどり着いたらまず真っ先にやることは

①駅のお化粧室で化粧
②駅のコインロッカーに荷物を預ける

の2つ。あっと言う間に埋まる京都駅のコインロッカーも、早朝5時台だと選び放題入れ放題。荷物を預けたら、まっすぐJRの乗り場に向かい、山陰本線で嵯峨嵐山へ。

私の秋の京都旅行、初日の朝は絶対に嵐山。

その理由はコレ

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渡月橋から見る朝日

秋は渡月橋から望む朝日がことさらに美しい。渡月橋から東を望めば空を薄いピンク色に染める朝日、反対の西を望めば朝日に照らされた美しく色づく山々を眺めることができる

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秋の朝の冷え込んだ空気の中、ゆっくりと昇ってくる朝日を眺めていると、なんとも形容しがたい気持ちになる。薄いピンクに色づいた空も、朝の光に照らされた雲も、それを息を飲むように見守る人々も。何もかもが美しく、心が洗われる

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朝日が昇ったのを見届けたら、静まり返った嵐山の街中を天龍寺方面へ。

渡月橋近くのローソンは24時間営業なので、そこで朝ごはんを買って、適当な場所で簡単に腹を満たす(ちなみに嵐山は完全に観光地なので、このローソン以外のお店は大体、10:00開店か11:00開店。トイレに行きたくなったら、JR嵯峨嵐山駅まで戻るのが一番近いはず。)

小腹を満たすことができたら、そのまま天龍寺へ。

私が、早朝に訪れる地として嵐山を選ぶ理由は、渡月橋からのぞむ朝日の他にもう一つ「とにかく朝日の光の入り方が美しい」というのが挙げられる。

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驚くほどに美しい朝の光。衝動の赴くままに、何も考えずに適当にシャッターを切ってもなんだか美しい写真が量産される。

その光の入り方が、特に天竜寺は美しい。ひとしきり、天龍寺周りの紅葉を堪能したら、そのまま天龍寺のお庭へ。天龍寺のお庭は11月の間のみ早朝拝観の受付をしていて、朝の7:30から中に入れるのだ(今年は緊急事態宣言やら何やらがあるので、一度、ご自身で調べてみてください)

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日中になるとありえないぐらい人で溢れる天龍寺も、朝であればその静けさを満喫できる。ゆったりとその美しいお庭を眺めて、心が落ち着いたら、次の目的地へ向かう。

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嵐山といえば!な竹林を抜けて、向かうは常寂光寺。

常寂光寺は、数年前、嵐山に紅葉を見に行くなら絶対に行くべきと母に勧められ、その魅力にはまって以来、毎年訪れているお寺さんだ。ここは9:00開門。8:45頃に到着すると、門の前にはすでに人の列。

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こじんまりとした境内は、数十分もあれば周ってしまえるぐらいの大きさ

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この写真を撮った年は紅葉が遅めだったので、まだ緑の木も沢山あったが、それでも美しい。

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常寂光寺の周辺には、他にも祇王寺や二尊院・化野念仏寺・野宮神社など、沢山の寺社仏閣があるので、ぐるっと辺りを周ってみるのもおすすめ。

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ここである程度時間を使って、嵐山の方へ戻ると、時間は大体11:00頃。ここで、嵐山周辺のオープンしているカフェで一息つき、また嵯峨嵐山駅から京都駅に戻る。

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食べられるなら昼食を嵐山で済ませてしまってもいいのだが、嵐山周辺のご飯どころはお昼時はとても混むので、よっぽど行きたいお店がない限りは京都駅まで出てから昼食をとるのがいい。

ここから先は、みなさんの気分に合わせてご自由に。

私の場合は、夜行バスで到着して朝から動きまわっているため、この京都駅に戻ってきた時点でエネルギー切れを起こすのが例年お決まり。なので、ここで京都タワー地下にある大浴場に行ってのーーーーんびり時間をつぶし、そのまま河原町周辺の定宿にチェックインしてお昼寝するのが、私のお決まりルート!!

だったのですが、京都タワーのお風呂、とうとう閉店してしまいましたね…残念…。

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こんな感じで

早朝の嵐山を巡るルートは個人的に鉄板で、絶対的にオススメなので、京都に行かれるときの参考に。

秋の京都は美しい。

その美しさを堪能しに、一生に一度は訪れることを強く強くおすすめする。

(2021年9月追記)

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嵐山を着物散策するなら、嵐電「嵐山駅」ほぼ目の前の「京嵐」さんがおすすめ。

【京嵐サイト】
https://www.kyotorentalkimono.com/

着物の種類も多いし、着付けも上手!
貸してくれる草履は履きやすく、長時間歩いても脚が疲れないのが嬉しい。スタッフさんもみなさんフレンドリーで、気持ちよくレンタルさせていただきました。

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