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双極性かなでさんのむかしがたり【衝撃のイラストあり】


※今回は病気の話をイラストつきで書いているので、影響を受けやすい方、メンタル弱っている方はご注意下さい。


写真フォルダを整理していたら、すごく昔に描いた絵が出てきました。
描いたのは2010年くらいでしょうか。
あの頃はとにかく毎日がめちゃくちゃでした。
そのめちゃくちゃぶりを描いた絵です。

『紅茶の時間』の雪乃は、初出時すでに絶望のその先にいます。

 日々の中のささやかな喜びも、砂時計の砂のように、小さな穴から零れ落ちていく。やがて何も残らなくて、空っぽの自分になる。それが、もう悲しくもない。仕方がないことと諦めて、人生をやり過ごそうとしている。死んではいけない理由が本当にあるのかわからないまま、事故か病気で死ぬまで生を押しつけられて生きる。

『紅茶の時間』

しかし、私が全てを諦めた人生に辿り着くのはもっとずっと後です。
諦めきれない人生に苛立って、いつまでも夢にしがみついて。
だって、夢を追って生きてきたんです。
やりたいこと、未来も希望もたくさんあったんです。
いつまでも往生際の悪い私に、みんな憐れみを含んだ優しい言葉をかけてくれました。
耐えられませんでした、本当に。

無題

当時は冷却シートをこよなく愛していました。
在庫を切らすと泣いてしまうくらい依存していましたね。
『冷えピタ依存症』と呼んでいました。
なんであんなに好きだったのかなぁ?

彩色作業

当時はアナログ(コピック)で描いていました。
デジタルに移行したのっていつだったかな?
当時はMacだったので、どうにかしてWindowsを入れて(やり方は忘却の彼方)、SAIを入れました。
その後どうなったのかは覚えていませんが、最終的にPhotoshopで描いていた気がします。今はクリスタですが。

自殺だったり、自傷行為だったり

本当に辛くて辛くて、毎日のように紙にぶつけてました。
抗うつ薬を止められなくて、いつも不安定で。
頭の中がぐちゃぐちゃで、度々混合状態になって。
ラピッドサイクラーどころじゃない周期で、常にへとへとでした。
希死念慮が絶え間なく続いて、死ぬこと、殺されること、自分を殺すことを切望していました。
こういう思いは、健常者のひとはわからないそうですね。
友達に「死にたいなんて思ったことない」「だから、君が死にたいっていうのが理解できない」って言われたことがあります。
私のほうがびっくりですけどね……。そんな人間本当にいるの???

初代主治医の時に描いていた通院絵日記
途中から月光荘のスケッチブックを愛用していました。いつか月光荘に行くのが夢。

去年くらいかな、やってみたい仕事を見つけたんです。
道外なんですけど、引っ越しくらい平気だし、とにかく面白そうで。
実際は年齢的に難しいと思います。
それでもチャレンジしてみたかった。
でも、主治医が駄目だと言うわけですよ。

私は仕事好きで、発病してからずっと早く働きたいと言い続けているのに、去年、遂に言われてしまいました。
「もう一生働かないでいいでしょう」
また、諦めなきゃいけないんですね。
慣れたと思ったけれど、やっぱり辛いな、と思いました。

安定していると思っているのは私だけみたい。
今もそれなりの躁や鬱があるけど、あの絵を描いた頃に比べたら全然平気。
だって、まだ生きていたいと思えるようになったもの。

きっと病気は治らないし、苦しみは続く。でも、未来を信じることができるくらいには、生きることを愛せそうな気がしている。

『紅茶の時間』

作家になるのは推奨するらしいです。
歴代主治医たちも、面白がって読んでくれます。
何か書く(描く)仕事をしなさいって言います。
私も、これだけは諦めないで生きていくからね。


文中にある『紅茶の時間』はこちら。
読んでね ♪



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