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【1分で分かる!】いま多くの企業が目指す「自律自走チーム」を解説します

こんにちは。
チームプロセスコーチ®の池田佳奈子です。

本日は、昨今企業からの注目度の高いバズワード、「自律自走」組織(チーム)ってどんな状態のチーム?を紐解いていきたいと思います。


※お急ぎの方は目次から「結論」へどうぞ!

いま注目度の高い、「自律自走」というキーワード

去年の11月に、日本の人事部主催「HRカンファレンス2023秋」で講演をさせて頂きました。
弊社の講演テーマは「〜VUCA時代の管理職育成のあり方〜自律自走チームを実現する『共創型リーダーシップ開発』のポイント」
有り難いことに、当講演回へのお申込みは即、定員の200%に到達。私たちにとって嬉しい驚きだったのですが、良く分かったのはそれだけ「自律自走チーム」や「共創型リーダーシップ」というキーワードに対する注目度が高いということでした。

また、講演前のアンケートでは「自律自走チームって、そもそもどういう状態なのでしょうか?」というご質問も頂いていました。
確かに、多くの方にとって、自律自走というワードは良く聞くけれども、具体的な定義が明確ではない状態かもしれません。

結論:自律自走チームとは

まず、結論です。
様々な定義の仕方があると思いますが、弊社が考える「自律自走チーム」とは、『個々人が主体的であると共に、相互に適切なフィードバックがあり、自分たちで一定範囲の課題解決ができる』状態です。

例えば、縦軸に個々人の状態、横軸にチームの関係性を取った四象限で整理すると以下の図のようになります。

「個が主体的である」とさらっと書きましたが、「こうなるのが難しいんだよー!」というお声も沢山聞こえてきそうです。
今回は詳しく書きませんが、「主体的な個人」(組織におけるベストな状態の個人とも言えます)の要素を以下の4つと考えています。
※「期待理論」や「ポジティブ心理学」等を根拠のベースにしています。

  • 組織やチームのビジョンと、個人的なビジョンとの重なりを見出だせている

  • 自分自身を深く理解し、自分で自分を受容している

  • 自分の強みを活かせている/不足や課題については、適切な教育やサポートを受けることができる

  • 自分を活かしながらチームに貢献する行動を自ら選択し、実行している

その上で、自律自走チームのベースとなる「良い関係性」の要素は以下の4つです。

  • 自分とは異なる他者に関心を持ち、理解し、互いを受容している

  • 共通のビジョンや目標を持っている

  • オープンネスが高く、それぞれの意見を主張したり感情を発露できる

  • 相互学習(フィードバック)を通して成長に繋げている

ざっくり言ってしまえば心理的安全性が重要ですし、その前提には相互の信頼があるのですよね。

自律型人材、自律型チームが求められる背景

多くの方にとって釈迦に説法だと思いますが、AIの超急速な進化、不安定な国際情勢、GX、感染症や自然災害、働き方の多様化など。2024年も不確実性と変化のスピードがますます加速していくことが予測されています。

組織のトップですら明確なこたえを持っていない、ビジネス環境。

組織づくりや人材育成の主眼は、「こたえを正確に、確実に実行する」ことから、「自らこたえを創造し続ける」チームや人材の育成へ。
そのチェンジが多くの組織でまさに急務であることを、日々多くのリーダーや人材育成ご担当者と話をする中で強く体感しています。

結びに:自律自走チームをつくるリーダーの役割

そもそも「自律」の意味合いですが、広辞苑ではこのように定義されていました。

自分の行為を主体的に規制すること。外部からの支配や制御から脱して、自身の立てた規範に従って行動すること。

『広辞苑』より、一部抜粋

「自立」は外的要因としての独立の意味合いが強いですが、「自律」は「内的要因としての独立」を意味していると言えます。

そんな本質も踏まえると、自律自走チームを目指すにあたっては「メンバー1人ひとりが仕事に自分なりの意義や価値を明確に見出している」ことが第一歩になるのではないでしょうか。

だからこそ、リーダーの重要な役割に
組織・チームの向かう方向性について「希望」を見せる・感じさせること
その組織・チームの方向性と、メンバー1人ひとりの価値観や人生のビジョン(ミッション)が重なる部分を、メンバーとともに探求すること

があると思うのです。

そうした今求められるリーダーのあり方についても、今後も皆さんと日々対話したり探求していきたいと思っています。

今回の内容が少しでもお役に立てれば幸いです。
本日もお読み頂き、ありがとうございました!

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