「下着」
「下着」
彼女は下着を見た。
彼女の下着には、過去の涙がつまっている。
あの日の彼、あの日の上司、あの日のあの場所。
喜びはどこへ消えた?
彼女は見つけた。
思い出してごらんと過去の自分が彼女にささやいた。
友人との会話、あの日のあの場所、あの日の空気、
幸せは胸のすぐ近くにあった。
彼女はその下着たちとさよならした。破棄したのだ。
そして、新しい下着を買った。
涙がつまっても、幸せが忍び寄ってきても、彼女は新しい道を歩く。
さよなら、古い下着。
彼女は定期交換が大好きな女だ。
花菜
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