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「究極のクレーマー」

「究極のクレーマー」

彼女は数々のクレーマーに遭遇した。
中でも印象に残っているものをあげよう。

クレジットカードを投げる男性。
自分が規則を作っていると思っている男性。
提供していないものを求める男性。

クレジットカードを投げる姿は、しゅりけんを投げるようであっぱれだ。
規則を自分が作りたがるのは、単純になぜなのか。
提供していないものを求めるのは、透明人間を見たい心理と同じか。

おそらく何か不満があるのだろうが、
単純に彼らの行動は謎であった。

世の中は、こんな人たちで回っているのかもしれない。
もしくは、こんな人たちがかき回しているのかもしれない。

それは、誰にもわからない。

彼女はそう思いながら、カラスを見つめた。
究極のクレーマーにまた出会う日を求めて。

花菜

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