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日々サイト改善をしているデザイナー視点の定量・定性調査の使い分け

「こんにちは」と「はじめまして」
新卒ペーペーデザイナーのカナです。

私はサイト内の数字の変化や市場の変化を元に、日々サイト改善施策を考えて企画実行分析の一連を行っています。
そんな私から見たデザイナー視点の定量・定性調査の使い分けをまとめたので、よかったら覗いて見てください。

今回のゴール
・数字への苦手意識が少しでも緩和する
・定量と定性調査の使い分けがイメージできている

では早速はじめましょう。


半年前の私


半年前の私は、UXやCXに拘りを持っていました。今も持っていますがそれ以上に。
学生の頃、課外活動でUXを主に勉強しており、ペルソナやカスタマージャーニーマップなどの手法を使ったワークショップに参加していました。
それらの経験からUX・CXさえやればサービスは成功すると思っていたのです。
今思うと非常に恥ずかしいですね。

そんな私だからこそ入社して配属後、定量調査に価値を感じませんでした。
定量調査ではCTR(クリック数)やCVRなどの数字を調べると、サイト内のユーザーの動きが見えてきます。

最初は面白いと思っていたのですが、数字を追うことで得られる価値を見出せずにいました。

理由はユーザーの心理は数字だけでは読み取れないからです。ユーザーの声を聞かなければ、何を考えて次のページへ遷移したのか・離脱したのかなど、その時のユーザーの心理・感情はわかりません。
実際に生の声を聞かなければ課題やインサイトなんて見つからないと思っていたのです。

ここまでが半年前の私です。なかなか頑固な新卒デザイナーですね。
定性価値を大事にしているデザイナーだからこその考え方だと思っててください。


定量調査に価値を感じたきっかけ

入社して4か月くらいから定量調査の必要性を感じていました。
なぜ必要だと思えるようになったのか。理由は会社に入って下記のように感じたからです。

・市場やユーザーの変化に対して日々サイトのコンテンツを変える必要があるため、スピード感がより求められる
・見つけた課題に対して解決策を提案しPDCAを回して、ユーザーニーズを汲み取る必要がある

スピード感が求めれているいま、定性調査を丁寧に行っていたら時代の変化に追いついていけなくなります。特にサイト改善において。

定性調査は時間がかかります。大掛かりなサイト改善や費用がかかる施策に関しては、定性調査も定量調査もしっかり行うべきだと思います。

しかし、市場やユーザーの変化に合わせて、迅速に価値を提案するための施策(日々のサイト改善)を考える場合は、スピード感を重視すべきです。
何故ならば、人も市場も常に変化しているからです。求めている情報を適切なタイミングに届けなければ意味がありません。
そのため、定量調査を軸に実施した方が、PDCAを早く回せることができ、ユーザーの求めているコンテンツが常にある状態のサイトが出来上がります。

このように、施策の規模や課題に応じて定量・定性調査の使い分けが大事なのです。


定量・定性調査の使い分け


あくまでも全てを行うのではなく、必要なタイミングで適切なものを使用する必要があります。
イラストでまとめたので見てください。

イラスト

さいごに

日々のサイト改善をするにあたっては、定量調査8割・定性調査2割がちょうどいいかと思います。

しかし、数字だけではユーザーにとっての課題は全て見えてきません。
そのため定期的にユーザーインタビューなどを実施して、今のサービスの課題を抽出する必要があります。

定量・定性をうまく使い分けて、ユーザーに感動体験を提供できるサイトを目指しましょう。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
新卒ペーペーデザイナーのカナでした。

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