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「国立西洋美術館」にて名画の旅に出る。

今日は、先週行ってきた上野の「国立西洋美術館」で鑑賞してきた常設展示の感想を記録として書いてみようと思います。
(前回の『ピカソ展』の記事が、想像以上にたくさんの方に読んでいただけたようで非常に嬉しく思いました。ありがとうございます!)

国立西洋美術館「常設展示」

今回はじめて訪れたこちらの美術館。『ピカソ展』の後、そのまま常設展示も鑑賞してきました。美術初心者の私でも知っている名前の画家や観たことのある作品が多くて、とても興味深かったです。

今日は名作の数々の中から、私が特に気になった作品を書いてみようと思います。


カルロ・ドルチ
『悲しみの聖母』

素人目でも、この絵の「青」の美しさはずば抜けて惹かれるものがありました。写真では伝えきれないのが悔しいです。
ラピスラズリを原料とした絵の具で描かれているようで、息を飲むような深みのある美しい絵に、私はしばらく立ち止まってしまいました。

ギュスターヴ・モロー
『ピエタ』

不思議と昔から『ピエタ』という作品に惹かれます。自分もこうやって迎えに来てもらいたいという願望でしょうか…?モローは『サロメ』の方が有名ですが、私はどうにも怖さが勝ってしまいます。笑
いつかミケランジェロの『ピエタ』を観に行くのが私の夢です。

 時禱書零葉
(じとうしょれいよう)

初めて直に観たので個人的にとてもテンションが上がりました!色が鮮やかでとても綺麗。

(【時禱書】一般のキリスト教信者のために編まれた祈祷書。中世末期に彩色豊かな細密画を含む華麗な写本が競って製作されたようです。)

マリー=ガブリエル・カぺ
『自画像』

思わず「かわいい!」と歩み寄ってしまったこの作品。タイトルを見て「え、自画像!?」と驚いてしまいました。
なるほど、画才があると美しい自分を絵に残すことができるんだなと、その自信あふれる堂々とした気品に彼女の逞しさを垣間見た気がします。

ウィリアム・アドルフ・ブーグロー
『音楽』

この作品、とっても構図がオシャレ!と気に入ってしまいました。雑誌の表紙やアー写など現代でも全然ありそうなオシャレさ。
この方の他の作品にも目を通してみると、どれも人の配置の仕方がすごく素敵で構図がとにかくオシャレに感じ、「他の作品も観に行ってみたい」と強く感じさせられました。

アクセリ・ガッレン=カッレラ
『ケイテレ湖』

その場の空気そのものが描かれたような美しさを感じました。不思議ですが、絵の中の時は動き続けているような、静かな自然の中にある「動」のようなものを感じます。湖面が風に揺れるているような気にさえなり、暫し眺め入ってしまった作品。

クロード・モネ
『並木道(サン=シメオン農場の道)』
クロード・モネ
『舟遊び』
クロード・モネ
『睡蓮』

最後は誰もが知る著名な画家、モネの作品。

私はモネの『散歩、日傘をさす女性』が昔から特別惹かれる作品で、高校の美術で果敢にも模写に挑戦した記憶が思い出されます。

絵の一筆一筆を観察しながら同じように描こうと試行錯誤した結果、「これは真似することはできない物だ」と強く感じたのを今でも覚えています。まるで宇宙と対峙しているかのような、理屈では説明できない、強大な何かを目の前にした時の畏れのようなものを感じたのでした。

大人になった今でも、モネの作品はとても好きです。
穏やかで優しい光の魔術、どこか懐かしさも覚える美しい情景。私は密かに、その中に潜む「モネの宇宙」が人々を魅了してやまない要因の一つではないかと睨んでおります。笑

最後に。

他にもまだまだ紹介したい作品があったのですが、長くなりそうなのでこの辺にしておこうと思います。

今年の秋冬は私の興味をそそる展示が上野で多くあり、今後もまた美術に関する記事を書くかもしれないので、よかったらお付き合いください。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。

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