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偲ぶこころと、秋の長雨。

今日は秋分の日。昼と夜の長さが同じになる節目の日です。
いよいよ季節が冬に向けて歩み始めましたね。
9月のふたつ目の連休初日、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

本日の天気は雨。
秋の雨は季語にもあるように季節を象徴する物の一つ。

「秋雨」という言葉を調べてみると、他にも「秋の長雨」「秋霖」などいろいろな表現の仕方があることがわかりました。
言葉を知ると、普段何気なく素通りしていた物が少し特別に感じられ、視点が増えるのでとても興味深いです。
(雨の湿気で髪がごわついて気分が沈み気味でしたが、少し前向きに捉えられた気がします。笑)




私はこの連休外出が多く、なかなか落ち着いてゆっくりできないので、
今日は朝からもう一つ、秋の行事をほんのり気持ちだけ味わってみました。

今日の朝ごはん。笑

そう、今週は秋のお彼岸です。
秋分の日を真ん中に20日から26日までの7日間がお彼岸の季節。

お墓参りに行かれる方もいらっしゃるでしょうか。
私はなかなかお彼岸の時期に行けないので、気持ちだけでもと、毎年お萩を作ったり買ったりしています。
(この時期は色々な和菓子屋さんでお萩が売られるのでデパ地下などとても楽しいです!)

今回は普段からよくお世話になっている仙太郎さんでお萩を買いました。
餡子ときな粉と七穀のお萩。
ほんのり塩気のある青紫蘇の入った上品な味わいです。



トルコキキョウ

一緒に花も買ってみました。祖母が好きだった花。

幼い頃、花について色々教えてくれたのは祖母でした。
季節ごとに変わる庭の景色を通して、草花の生命力を喜ぶ心を教えてくれた祖母。
今の私を形成する大きな核のような部分を育ててくれた気がします。

今年はお盆に帰省できたので、お墓参りはその時に少しだけ寄りました。
東京に引っ越してからは、一年に一度、行けるタイミングで行くようにしています。

しかしお墓参りは、行けないなら無理して行く必要はないと私は思っていて、義務ではなく、故人を偲ぶ気持ちが大事なのかな、とそう思っています。
きっとどこにいても想いは通じているはず。


そのうち、我が家のお墓は長女の私が受け継ぐことになりそうですが、私の父はお墓という形態にこだわることはない、と繰り返し私に話しています。生きている人が一番大切だから、と。

父とは普段真面目な話をあまりしませんが、毎年お墓参りに行った時だけ、真剣な眼差しで話す父の姿は強く印象に残っています。

そんなことを思い出した朝でした。



今日はこの辺で。
みなさん良い休日をお過ごしください。

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