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物が動けば、気が動く

こんにちは。きっかけアクセサリーのお店カナ・ノワール堂、店主の音海奏乃です。

今回は、前回に引き続き、片づけに関するお話を。

というのも、私事ですが、今、お部屋やたまっている仕事のお片付け中なのです。時間がなくて普段は回らないようなことに、少しだけ時間ができたので向き合ってみました。

とりあえず……

山積みになっている仕事や物を見ると、悲しいというか、やるせないというか……。なんだか、気持ちが下のほうを向きますよね。その気持ち、とてもわかります。後で、を繰り返しているうちに、もうどこから何に手を付けていいかがわからなくなって、さりげなく見なかったことにしたくなります。

そんなとき、おすすめなのが、"とりあえず、動かす"です。(あのメロディに合わせて)右から見えた荷物を、左に移動させる。ただそれだけでも、気持ちが乗り始めます。上下左右、好きな場所にとりあえず動かしてみてください。なんとなく、景色が変わった気がして、わくわくしてきませんか

物が移動したことで、さっきまでは気が付かなかった空間に気が付いたり、探していたあんなものやこんなものが出てくる時もあります。何気なく移動することを繰り返しているうちに、だんだん自分の中でも「これは似たようなものをさっき見たぞ」とか「大きさや色でそろえてみようかな」なんて気持ちになってきて、自分なりの分類が生まれて、あなたに合った片付けスタイルができてきたら、あなたの勝利は確実です

「えっ、たったこれだけ?」

そう思った方もいるかもしれませんが、物を移動させるだけでも、意外と人間は次のアクションにつなげることができるのです。

見えたのは現実の先にある……

物を駐車場ゲームのように、あるいはテトリスのように、移動したり組み替えたりしている間に、ふと「おや?」と思う瞬間があります。どうして今まで、この空間にこういう配置をしていたんだろう、とか、なんでこんなところにしまい込んでいたんだろう、とか。もちろん、その時その時によって、人の暮らしは変わります。ライフステージが変わり、環境が変われば、必要なもの、求められるものは変わり、それに合わせて収納やレイアウトも変化しますよね。

移動しているうちに、もしかしたらあなたは、「これは似ている、使う頻度が同じ」などの法則性や「これを向こうに配置したら、いい感じのレイアウトになる」などの理想とするスタイルが見えてくるかもしれません

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片づけをしていると、どうしても目が現在地から後ろを向きがちです。「今はこんな狭い家でさ」「あの頃はこれを大切にしていたっけ」といったように、懐かしさや叶っていない現実についつい気持ちが向いてしまって、やる気をそがれることがあります。右から左に物を動かすと書きましたが、「移動しただけで片付けにはなってないや」と落ち込んでしまう方もいるかもしれません。

でも、ちょっと待った!

落ち込む必要は、まったくありません。だってあなたは、物を移動させることによって「いくつもの物が見えてきた」状態だからです。移動させたことで、「あっ、こんなところにあんなものが」と今まで見えていなかったものが見えています。そして、移動させたことでできた空間が、見えています。さらに、移動させたものの状況が見えていて、もっと言えばできた空間に新しい理想を見ることができているのです。

単に移動させただけで、そんないい話になるわけないよ、と思った方は、目の前のものを何か移動してみてください。スマホアプリでもいいですね。空いたスペースの先に、何が見えてきましたか?

気持ちが動けば、未来も変わる

片づけなきゃ、という気持ちや、片づけないことが申し訳ない、という気持ちでいては、片づけは進みません。使命感や罪悪感は、強すぎると心の中で固まってしまい、重くのしかかってきてしまうからです。

ついつい、そういう風に考えてしまう気持ちも、共感できます。特に、前はそんなことなかったのに、育児や仕事、介護で多忙になって、という方は罪悪感を感じやすい傾向にあるようですね。しかし、これからはそんな気持ちを少なくして、軽やかに片づけを見つめてみませんか

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前回の記事でも書きましたが、"小さな成果に着目する"ことで、まずは負担を減らせます。「この1部屋を1日で片すぞ!」といって始めたのに、実際は半分で終わった場合も「私は半分も、自分に合う整理整頓ができたのか」と思えば、「1日で片せないなんてダメな人だ……」と必要以上に落ち込むことはないのです。

それから、片づけに大切なのは、"気持ち"です。前向きに始めれば進捗はどうでも、満足度が高い状態で終われます。しかし、後ろ向きな気持ちで始めては、つらい気持ちのまま終わってしまい、次の片付けのたびに「また、嫌な思いをするのか」と、どんどんマイナスな気持ちになってしまいます。物が動いて、新しい空間が見えると、不思議と気持ちが上向きだして、ちょっとしか片付けられなくても、「いつかここに新しいクッション、置いてみようかな」なんて未来を見ながら、進めていくことができるのです。

大事なことなので、もう一度言います。

片づけは、進捗状況ではなく、どれだけ気持ちが動いたか

これで判断すれば、きっとあなたの片づけライフにも、ちょっとした幸せが増えるでしょう。

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今回も、前回に引き続き、片付けのコツ(?)を書いてみました。人の数だけ、暮らしがある。暮らしの数だけ、片付けがある。誰かの整理収納や片付けメソッドなど、参考にできる部分は取り入れて、自分に合ったやり方で、無理せず進めていきましょうね。

きっかけアクセサリーのお店カナ・ノワール堂

音海奏乃

お試しさん


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