嫌われないようにすると好かれなくなる

大豆田とわ子みたいな人、この世界にいるのかな。
いるとしたら、私の人生の何倍も濃いな。
大豆田とわ子みたいに毎日カラフルで綺麗な服を着こなしたいな。
自分の気持ちをきちんと言葉にして相手に伝えたいな。
本音を言ってくれる人が周りに何人もいていいな。
大豆田とわ子は本音で生きてるから、親友もいるし、もてるんだろうし、
会社で上からも下からも慕われるんだろうな。
でも別に「いい人」ってわけではないし。誰からも好かれていそうでいて、誰にでも好かれたいってわけではない。スマホのお尻で喋る人のこと見て、ゲって顔だってするし、その顔したからしんしんと出会えたんだし。ああいうの、心でヤダなって思ってても顔に出さなくなってしまってる。40にもなって母にもなるとね。心にしまっておくことが多い。でもそうするとやっぱり同じ気持ちの人には出会えないし、味気なくなるんだよね。だから最近は少しでも本音を言うようになったよ。かなり分厚い紙に包んで。誰からも嫌われないようにすると誰からも好かれなくなるからね。

このドラマは泣かせにきてることはないように見せて、毎度泣く。号泣する。
はっさくともし夫婦だったら…のところとか、うたに道で会ってぎゅっとしたところとか。何気ないような場面でなんか心の奥に挟まっているものが取れて泣ける。悲しいでもない、寂しいでもない、人が死んだからでもない、なんというか、同情でもなくて、同感というか。
ドラマで泣ける時って、登場人物に感情移入してなんだろうけれど、とわ子には感情移入はしてないと思う。私ととわ子はまるで違う。考え方も生き方も経験も。でも、なぜ同感のような、そんな気に?
母であったりとか、妻であったりとか、40すぎてたりとか、その部分で重なる部分が少なからずあるのかしらね。
すごいな坂元さんってどんな生活してるのかしら。

こんなに嬉しいことが、起こるのでしょうか?!