【読書記録5】僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? 木暮太一
2月に読んだこちらの本。
働く上でのモチベーションを考えるのにとても参考になったので、記録します。
この本は、働いても働いても生活に余裕が感じられないのはなぜか?
資本主義経済の根本的なルールとは何なのか、
給与の構造がどうやって作られているのか、
その中で私たちはどのように働くよう意識すればいいのか?
が書かれていました。
給与とは、明日も同じように働くための必要な経費のみ支払われる。=労働の再生産コスト。
生活に余裕が感じられないのは、必要以上にはもらえないから。そもそもの仕組みはそうなっているらしいです。
この必要な経費というのは社会一般の基準で決まっているため、面白いのは【個人的にかかる必要経費が社会一般よりも少なければ儲かる】ということ。
ではどうやって働くべきか?
働き方の7つのポイントが書かれています。
①世間相場よりもストレスを感じない仕事を選ぶ
これは、精神的身体的ストレスが少ないと少ない経費で回復できるのでお得!という考え。
個人が目指すべきは『自己内利益』を増やしていく働き方。
『自己内利益』=年収•昇進から得られる満足感ー必要経費(肉体的•時間的労力や精神的苦痛)
確かに、時短勤務だと元の給料から時短分カットされているため、保育料を支払うと手元に残らず、その中でも保育園送迎や通勤の労力は時短でもフルでも同じ。
割に合わない感はずっとありました。
この状態は多分、自己内利益が少ない状態。
じゃあ、自己内利益を増やすにはどうしたら良いか?
②まず「積み上げ」によって土台を作り、その土台の上でジャンプする。
毎回同じ仕事を繰り返すのではなく、経験があるとゴールに到達するのが早くなる。早くゴールに到達するための積み上げを作る。
③労働力を「消費」するのではなく「投資」する。
ただ1日仕事して疲れて終わり、ではなく、その仕事の中から自分の経験の糧になる事を探す意識を持ち、取り組む事。そうすれば、その労働時間は消費ではなく、今後の自分の為に使った投資の時間となる。
④長期的な資産を作る仕事を選ぶ。
他人が同じ事をしようとすると長い時間と費用がかかる「資産」を作る。
例えばSNS発信も資産の一つ。
⑤過去からの「積み上げ」ができる仕事(職種)を選ぶ。
⑥変化のスピードが遅い業界•職種をあえて選ぶ。
⑦賞味期限が長く、身につけるのが大変で、高い使用価値のある知識•経験をコツコツ積み上げる。
つまりは、
人よりストレスを感じない環境(興味を持てる仕事)で、
労働時間をただ消費として使うのではなく、将来のための投資時間として意識し、
他の人が簡単に真似できないような長期的な資産(経験)を積み上げ、自分の労働力の価値を引き上げていくこと。
これが、目指すべき働き方。
文章にしてみると、当たり前の事かもしれませんが、社会人になってからの私の仕事に対する姿勢を振り返ると、とにかく周りからの要求に応えるのに精一杯で、自分の将来にどう繋がるか?まで考えが至っていない状態でした。
だからこそ、1人目出産して仕事復帰した時に、今までやってきた事と自分の求める将来がうまく結びつかず、仕事に対するモチベーションがガクッと落ちました。
この本に書かれている事を意識しながら働いてみたらどう感じるかと想像してみると、まだまだ自分の成長の為にやるべき事はあるなと感じます。
会社員の自分も、成長の機会をもらってるのだと考えると、やらされてる感がなくなりポジティブに思えます。
会社員でも個人事業主でも、このやらされてる感があるうちはダメなんだろうなと。
自己内利益を増やすために会社を利用する、くらいの感覚でいた方が消耗しないですむのかもしれません。
個人的には、ストレスの少ない環境を選ぶ事は「逃げ」ではなく「戦略的な選択」なんだと思えた事がこの本からの収穫でした。
あとは、自分にとって資産となる経験は何か、ぐるぐる考えています。
子育て経験というのも、ある意味身につけるのが大変で賞味期限が長いスキルだと思うので、なんとか活かせたらなと漠然と考えています。
ダラダラとまとまらなくなってきたのでこの辺で。
以上、長くなりましたが読んで頂きありがとうございました。
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